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内リンパ液Ca^<2+>活量と蝸牛電位変化に対するPHの影響

研究課題

研究課題/領域番号 12770999
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

喜多野 郁夫  大阪医大, 医学部, 助手 (70278521)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード内リンパ液Ca^<2+>活量 / 内リンパ液pH / 蝸牛内直流電位 / イオン選択性微小電極 / 有色モルモット
研究概要

プライエル反射正常の有色モルモットを用い、全身麻酔下で露出した蝸牛第二回転より、蝸牛内直流電位(endocochlear DC potential ; EP)と内リンパ液と外リンパ液中のCa^<2+>活量とpHをイオン選択性微小電極を用いて調べた。
EPが82.3±0.9mV(n=5)の状態で、内リンパ液イオン組成はK^+144.5±1.6mM/l,Na^+1.95±0.39mM/l,Ca^<2+>170±0.6nM/l,pH7.61±0.09,Cl^-140.5±3.2mM/l(n=5)であった。一方、外リンパ液イオン組成はNa^+163.0±9.4mM/l,K^+5.6±0.3mM/l,Ca^<2+>1.3±0.8mM/l,pH7.39±0.15,Cl^-141.4±0.8mM/l(n=5)であった。外リンパ液イオン組成は従来からの研究報告とほぼ同様の結果が得られたが、内リンパ液イオン組成では、K^+,Na^+,Cl^-のイオン組成は従来からの研究報告と合致するが、内リンパ液Ca^<2+>活量及び内リンパpHは違いが見られた。以前の報告で、内リンパ液Ca^<2+>濃度は2×10^<-5>M/lと非常に高い濃度が報告されていたが、今回の研究では、内リンパ液Ca^<2+>濃度は1.7×10^<-7>M/lと非常に低い濃度が得られた.また内リンパpHも7.6と弱アルカリ性を示し、従来のpH7.4と異なった結果であった。この内リンパ液Ca^<2+>濃度は、細胞内のCa^<2+>濃度として報告されている10^<-7>M/lとほぼ同程度の濃度で、内リンパ液イオン組成が細胞内液のイオン組成と同一傾向を持つ事と一致した結果である。従来のCa^<2+>イオン選択電極によりも感度の高いCa-PVCイオン選択性電極を用いて測定しているので、信頼性が高い内リンパ液Ca^<2+>濃度が測定できたと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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