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ラット前房内サイトカイン投与の房水流出抵抗への影響

研究課題

研究課題/領域番号 12771039
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関琉球大学

研究代表者

仲村 佳巳  琉球大学, 医学部, 助手 (80284983)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード眼圧 / 房水 / 隅角 / 線維柱帯組織 / 細胞外マトリックス / インターロイキン1α / 熱応答ゲル / Matrix metallo proteinase(MMP) / Matrix metallo proteinase (MMP) / 房水流出抵抗 / サイトカイン
研究概要

基剤に熱応答ゲルを使用したIL-1αを白色ラット雌の右眼前房内に(500unitst)30μlを1回のみ、もしくは反復投与を行い、投与前と投与後、1、3、7日目、以後2週間毎に最長12週までの眼圧測定を行った.左眼をコントロール眼とし、基剤のみを同量前房内に注入した。眼圧はTONO-PEN^RXL(MENTOR社)を用いた.その後、ラットをペントバルピタールナトリウム(ネシブタール^R)の大量腹腔内投与を行ったうえで安楽的に屠殺し、抜眼した.眼球は4%ホルマリンで固定後、パラフィン包埋し厚さ3μm_の組繊,切片を作製し、得られた組織切片をH.E染色、抗MMP-1、2、3抗体で免疫染色し、光学顕微鏡で観察後、写真撮影した。また、2.5%グルタールアルデヒド+2%ホルマリンの混合固定液で固定した組織は,エポン包埋し厚さ3μm_の組織切片を作製し、得られた組臓切片を電子顕微鏡で観察後、写真撮影した.結果1)IL-1α前房内投与による眼圧の変化では、IL-1αの初回投与にて6週間にわたり有意な眼圧下降が得られた。再投にても同様の結果が得られた。
2)線維柱帯を含む隅角部の組織像(H.E)では、IL-1α投与群ではコントロール郡に比べ、前房内に軽度の炎症細胞がみられた。線維柱帯細胞外マトリックスの染色性は低下しており、ビーム構造が消化され、粗造となった。3)線維柱帯を含む隅角部の免疫組織化学染色像では、IL-1α投与群ではコントロール群に比べ、6週間にわたりMMP-1が強く発現していた。
考察
IL-1αの前房内投与により長期間有意な眼圧下降が得られた。この事はIL-1αがMMPを誘導し細胞外マトリックスの消化および房水流出抵抗の減少に関与したものと思われる。また隅角部においてはMMP-1が強く発現しており、MMP-1が組織の再構築や房水流出抵抗の調整をしている可能性を示唆している。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshimi.Nakamura: "EFFECT OF INTRACAMERAL INJECTION INTERLEUKIN-1α (IL-1α) ON THE INTRAOCULAR PRESSURE (IOP) IN RAT EYE-LONG TERM FOLLOW UP-"Investigative Ophthalmology & Visual Science. vol41(4). S505 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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