研究概要 |
培養結膜上皮細胞を用いてin vitroにて実験を行なった。RSウイルス、デイーゼル因子、LPSによる結膜上皮への影響を見ている。現在までにデイーゼル因子で6時間刺激した場合にgenechipを用いた方法でHousekeeping geneで補正し、DEP6時間刺激/コントロール=倍率とした場合に ICAM-1(1096倍), IL-8(39倍), LARC(15倍), RANTES(3倍), GRO-alpha(3倍), GRO-beta(3倍), GRO-gamma(2倍), CCR5(1倍), NF-KB(3倍), IL-6(3倍), IL-1 beta(2倍), ECGF(2倍), EGF(2倍) が特に発現が亢進していた。ICAM-1, IL-1 beta, IL-6は肥満細胞の発育に必要であり、LARC, RANTES, GRO-alpha, beta, IL-8などのケモカインはリンパ球や好酸球の遊走に関与している。これらの発現の亢進はアレルギー性結膜炎での炎症の場である結膜において環境因子が病因にからんでいる可能性を高めている。現在RSV感染についてデータをまとめており、その結果で今後代表的な亢進している蛋白についてウエスタン法で検討予定である。また一部のデータについては第26回角膜カンファレンスにて報告した。
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