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Bacterial Translocationに対する小腸上皮増殖因子の効果(腸管上皮増殖因子グリセンチンの効果)

研究課題

研究課題/領域番号 12771063
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児外科学
研究機関昭和大学

研究代表者

千葉 正博  昭和大学, 医学部, 助手 (80286814)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード腸管上皮増殖因子 / グリセンチン / GLP-2 / Bacterial Translocation / 腸管バリアー / IgA / E-カドヘリン / ZO-1
研究概要

【目的】腸管粘膜防御機能の破綻に伴う"Bacterial Translocation(BT)"は、長期経静脈栄養法施行時の廃用性萎縮、放射線曝射や制癌剤投与時の腸粘膜障害などの病態で発症する危険性があり、これらの病態下ではBT予防のために消化管粘膜を維持する何らかの対策が必要であると考えられている。我々は腸管グルカゴンの一つであるグリセンチンが腸粘膜上皮細胞増殖作用を有することを報告してきた。今回はグリセンチンの腸管免疫系へ及ぼす効果を遺伝子工学的に精製されたヒトグリセンチンを用いてin vitroで検討した。
【方法】ヒト胎児小腸上皮培養細胞(INT-407)を使用し以下の実験を行なった。1)組織培養用6チャンバー平底プレートにインサートメンブレンを入れた後、1well当たり1×10^6個づつ播種し、10%FCS加MEM培地3mlで3日間培養した。その後、細胞を定常期に誘導し、グリセンチンを添加して24時間後に、E-Coli、S.Enteritis、Enterococus Faecalisをそれぞれ2〜3×10^8CFU/well培養液に加え3時間培養する。その後、インサートメンブレン外側の培養液の細菌数を比較検討した。
【結果】1)グリセンチン添加群は非添加(コントロール)群の約1/2〜3の細菌濃度であった。2)GLP-2にても同様の検討を行うと、グリセンチン添加群よりも細菌濃度は有為に高値であった。
【考察】これらのことから、グリセンチンは腸管粘膜上皮の機械的・免疫学的バリア機能の増強を促し、その効果がGLP-2よりも高いことを考慮すると、その効果は細胞外マトリックスに強く反映される可能性が示唆された。現在、長期中心静脈カテーテル管理ラットモデルを作成し、in vivoでの検討を開始した所である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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