• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

病的血管新生を標的とした新規歯周病治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12771146
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小山 徹  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60233623)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード歯根膜細胞 / ロキシスロマイシン / マトリックスメタロプロテアーゼ / マトリックスメタロブロテアーゼ
研究概要

我々はこれまで,血管新生促進因子であるMMP(matrix metalloproteinase)発現に対するロキシスロマイシンの影響を調べ,1)ロキシスロマイシンは,TNF-αが誘導するMMP-1 mRNA発現を抑制する,2)ロキシスロマイシンは,TNF-αが誘導するMMP-1,MMP-2産生を抑制することを報告した.また,ロキシスロマイシンが転写因子AP-1の活性化を抑制することも既に報告している.
今回我々は,MMP-1産生に関与する転写因子Ets-1に対するロキシスロマイシンの影響を調べるために以下の実験をおこなった.
1.ヒト歯根膜細胞の培養
歯根膜細胞を10%ウシ胎児血清を含むα-MEM(α-modifided minimum essential medium)培地にて培養した.実験には継代数5〜10代までを用い,コンフルエントに達した細胞を腫瘍壊死因子(TNF-α)とロキシスロマイシンを含む培地に交換して培養し,次の実験を行った.
2.ゲルシフト法によるEts-1活性化の検討
培養細胞から核タンパクをDignamらの方法で抽出し,ゲルシフト法によりEts-1活性化に対するロキシスロマイシンの作用を検討した.
3.ノーザンブロット法によるets-1 mRNA発現の検討
培養細胞の全RNAをAGPC(Acid Guanidium-Phenol-Chloroform)法で抽出し,ノーザンブロット法によりets-1 mRNA発現に対するロキシスロマイシンの作用を検討した.
以上の実験から、次のような結果が得られた.
1.ヒト歯根膜細胞培養系において,TNF-αは,Ets-1の活性化およびets-1 mRNA発現を誘導した.
2.ロキシスロマイシンは,TNF-αが誘導するEts-1の活性化を抑制しなかった.
3.ロキシスロマイシンは,TNF-αが誘導するets-1 mRNA発現を抑制した.
ロキシスロマイシンは転写因子AP-1の活性化を抑制することや,ets-1 mRNA発現を抑制することによって,MMP-1の産生を抑制することが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi