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β-リン酸三カルシウムによる顎骨再建法

研究課題

研究課題/領域番号 12771179
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

丸尾 幸憲  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60314697)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードティッシュエンジニアリング / β-TCP / 上顎骨 / ラット
研究概要

正常ラット上顎骨に人工的に形成した顎骨高度吸収部位に対して,人工骨補填材β-リン酸三カルシウム(β-TCP)を補填し,そのβ-TCPの顎骨骨形成促進能あるいは自家骨置換能を把握することによって,β-TCPが顎骨骨吸収モデルの顎骨再建対して有用であるかについて検討することを目的とした.
実験動物には,10週齢のWistar系雄性ラット90匹(1群10匹)を用い,両側上顎第一臼歯を抜歯し,人工的顎骨骨欠損を形成した.右側半側を被検側,残りの左側半側を対照側とし,被検側に対してβ-TCPを補填し,対照側は偽手術のみを行った.β-TCPの補填1,2,4,6,8,10,12,16および20週後に上顎骨を摘出した.なお,1群10匹のうち半数は未脱灰標本とし,β-TCP補填時および上顎骨摘出2週前にカルセインを,上顎骨摘出1週前にテトラサイクリンを腹腔内投与し,摘出した上顎骨はVillanueva bone stainを行い,50μmの前頭断未脱灰研磨標本を作製した.残りの半数は,通法に従いパラフィン包埋し,前頭的な4μmのH-E染色標本とした.その後,光学顕微鏡あるいは蛍光顕微鏡を用いて,β-TCPの新生骨との界面部に生じる現象を観察するとともに,β-TCPの骨置換能に関する観察を行った.
β-TCP補填側あるいは対照側とも1週後には新生骨が観察されるとともに,β-TCP補填側における新生骨量は対象側に比べて若干量的に優位であった.しかし,2週後以降20週にかけて新生骨あるいはその後形成された成熟骨は量的あるいは質的に殆ど差が認められなかった.また,β-TCP補填20週後においてもβ-TCPが残存している場合が認められた.以上のことから,本実験モデルに対するβ-TCPの補填は,その初期においてはある程度の骨形成促進能を有する可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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