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マウスガード装着が身体運動反応時間に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12771197
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

中島 一憲  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80317916)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードマウスガード / スプリント / 反応時間 / パフォーマンス / 外傷予防 / 敏捷性 / 反射神経 / 瞬発力
研究概要

顎顔面領域の外傷予防を主目的とするマウスガード(MG)や顎関節症の治療に用いられるスプリント(SP)の装着により,下顎位の安定をはかることは,随意的な咀嚼筋の活動量を増加し,身体各部の他の筋力に影響を及ぼすとの報告は多く存在する.
研究者もこれまで,背筋力,四肢の筋力のほか,頸部の固定性の向上による傷害予防効果などについて報告してきた.
しかし多くのスポーツでは,筋力よりむしろスピード,反射神経,瞬発力などが重要となり,パフォーマンスの向上,あるいは傷害予防という観点においても,瞬間的な骨格筋の収縮,すなわち身体を素早く反応させるいわゆる「敏捷性」が,選手生命を左右する重要な役割を果たし,スポーツパフォーマンスの向上にもより深く関与するものと考えられる.
そこで,SPやMG装着による咬合状態の変化が,咀嚼筋収縮反応時間および全身反応時間に及ぼす影響を検討した.
結果として,咀嚼筋活動開始時間は,装置装着時の方が非装着時と比較して短縮する傾向であった.また,咀嚼筋活動電位が最大咬みしめ時の平均振幅にいたるまでの時間は,装置装着時の方が非装着時と比較して50msec程度の有意な短縮傾向が認められた.さらに身体運動時(垂直跳び,背筋力,頸部後屈力,握力,下腿伸展力)主働筋活動開始時間においても咀嚼筋とほぼ同様の結果が得られた.
上記の結果は,SPやMG装着により下顎安静位空隙が一時的に減少し,咬筋のisometricな収縮までの期間が短縮したことと,咬合の安定により咬みしめが容易になることによるものと思われる.
「咬みしめ」による大脳皮質咀嚼運動領への情報量が大きい場合には,身体各部の骨格筋へも興奮が伝達されることが知られており,SPやMG装着による瞬発的な咬筋の収縮は,この情報伝達を促進し,「敏捷性」の向上あるいは傷害予防という観点でも有効であることを示唆するものと思われる.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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