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新しい腫瘍マーカーとしてのジペプチジルペプチダーゼ藻

研究課題

研究課題/領域番号 12771254
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

田中 仁  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50267788)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードジペプチルジルペプチダーゼIV / CD26 / 口腔癌 / マーカーエンザイム / 免疫抑制 / ジペプチジルペプチダーゼIV
研究概要

口腔癌培養細胞の培養上清中の液性因子の検討
KB細胞培養上清をセントリコンプラス-20を用いて分子量ごとに分画し,リンパ球培養液中に添加し5日間培養した。培養後,リンパ球数の算定,リンパ球抽出液および培養上清中のDPPIV活性を測定した。さらにフローサイトメトリーによるリンパ球サブセットの同定を行った。その結果,KB細胞培養上清の8〜30kDaの分画添加群では,非添加群に比べリンパ球の増殖が28%低下した。リンパ球抽出液のDPP IV活性では,有意差はみられなかったものの8%低値を,リンパ球培養上清中では22%低値を示した。さらに,添加群のCD3/26陽性細胞数は13.6%減少し,Tリンパ球サブセットであるCD4陽性およびCD8陽性Tリンパ球のCD26陽性細胞率はそれぞれ14.2%,12.3%低値を示した。
口腔癌培養細胞より分泌されるリンパ球活性化抑制因子の測定
分子量8〜30kDaでリンパ球の活性化抑制を示すと報告されているTGF-β1,IL-6,GM-CSFの定量をELISA法により行った。その結果,5日目のKB細胞培養上清中にTGF-β1は82.72pg/ml, IL-6は13.11pg/ml, GM-CSFは7.33pg/ml検出された。
リンパ球活性化抑制因子が培養リンパ球に与える影響
リンパ球培養液中にTGF-β1,IL-6,GM-CSFを添加し,リンパ球の増殖とDPP IV活性への影響を検討した。その結果,TGF-β1添加群では濃度依存的にリンパ球数,DPP IV活性の低下が認められた。さらに,GM-CSFでも軽度ではあるがDPP IV活性の低下が認められた。しかし,IL-6添加群では変化はみられなかった。
平成12年度および平成13年度の研究結果より,口腔癌細胞に由来するサイトカインのうち主としてTGF-β1がリンパ球の活性化とCD26(DPPIV)の発現を抑制し,これが口腔扁平上皮癌患者血清中のDPP IV活性を低下させる一要因であることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中 仁: "ヒトKB癌細胞由来サイトカインによる末梢血Tリンパ球のCD26(DPP IV)発現抑制"大阪大学歯学雑誌. 45・2. 1-17 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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