研究課題/領域番号 |
12771255
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
安田 順一 朝日大学, 歯学部, 助手 (90298422)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 笑気吸入鎮静法 / c-Fos蛋白 / 疼痛刺激 / 三叉神経 |
研究概要 |
ポジティブ群とネガティブ群は、期待どおりの結果が得られた。ポジティブ群においては、Fos蛋白陽性細胞が三叉神経脊髄路核の尾側亜核(SP5C)、中間亜核(SP5I)、吻側亜核(SP50)をはじめ脳内諸核に観察されたが、ネガティブ群では孤束核(SOL)や前庭神経上核(SVE)などに観察されたのみであった。また、Fos蛋白陽性細胞の発現は疼痛刺激剤注入3時間後がpeakであり、陽性細胞はSP5C細胞だけでなく、巨大細胞網様核(GI)、橋縫線核(RPN)、中脳中心灰白質(CG)などに観察された。以上を踏まえ、ラットの笑気吸入鎮静法にとりかかったが、結果的に実用に耐えられる麻酔ボックス作成することは出来きず、既存の麻酔器で代用して麻酔ガスを大量に流して、実際の規定濃度の笑気を計測を省いた。当初は計画どおり30分間笑気に曝した後に疼痛刺激剤注射し、その後は大気に切り替えた後3時間後に屠殺し試料を作成した。50%笑気吸入鎮静法下におけるFos蛋白陽性細胞は、ポジティブ群に比べて抑制された例もあったが抑制されない例もあった。そのため、笑気による鎮痛が不完全であった可能性を考慮して実験条件を改変した。すなわち、刺激剤注射中とその後も10〜30分間笑気に曝してみたところ陽性細胞の減少がみられた。陽性細胞はネガティブ群でみられたSOLやSVEで認めたが、SP5Cには認めなかった。25%笑気吸入鎮静法下においては笑気の効果は不明であった。今後は、n数を増加させてから発表する予定である。
|