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乳歯歯根吸収に関与する遺伝子の同定およびその制御機構の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 12771265
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷川 智一  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50274668)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード歯根吸収 / Osteoprotegerin(OPG) / OPG ligand(OPGL) / TRAP / DNA chip / Microarray / 歯根膜 / 乳歯 / 永久歯
研究概要

乳歯歯根吸収に関与する遺伝子の同定と吸収制御メカニズムの解明のために、以下の研究を行った。
乳歯歯根吸収または永久歯の歯根吸収抑制機構の発現のためには、遺伝子による調節機構が存在すると考えられる。申請者はそのうちの破骨細胞の分化調節因子であるosteoprotegerin(OPG)およびOPG ligand(OPGL)の遺伝子発現が、乳歯および永久歯の歯根膜細胞で差があることを示してきた。乳歯および永久歯の歯根膜細胞とマウス骨髄細胞を、それぞれ共存培養し、破骨細胞誘導能の検討を行った。
乳歯および永久歯の歯根膜細胞は10^<-8>M 1 alpha,25(OH)_2 vitamin D_3[1,25-(OH)_2D_3]および10^<-7>M dexamethasone(Dex)の存在下で酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ陽性(TRAP-positive)の破骨細胞を誘導可能であった。しかし永久歯歯根膜細胞は多核の破骨細胞は誘導できなかった。そこで1,25-(OH)_2D_3とDexに抗OPG抗体を投与して共存培養を行った。両者の歯根膜細胞はTRAP-positiveの多核の破骨細胞を誘導可能であった。
以上の結果から、乳歯および永久歯由来の歯根膜細胞は、全てOPG,OPGLのmRNAの発現が可能であった。またそのmRNAの発現強度は、1,25-(OH)_2D_3とDexによって調節されていた。OPGの蛋白質産生量も1,25-(OH)_2D_3とDexによって調節されていた。さらに産生したOPGLはin vitroで破骨細胞の誘導が可能であることが明らかとなった。しかしin vitroで再現性高く破骨細胞を誘導するためには、永久歯歯根膜細胞では抗OPG抗体の投与が必要であったことから、破骨細胞の誘導能は有するが、生理的条件下では破骨細胞の誘導を抑制していることが考えられた。以上の結果から乳歯の歯根吸収には、他の調節機構が存在することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hasegawa, T.: "Human periodontal ligament cells derived from deciduous teeth induce osteoclastogenesis in vitro"Tissue and Cell. 34(in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hasegawa, T.: "Expression of osteoprotegerin/osteoclastogenesis inhibitory factor and osteoprotegerin ligand/osteoclast differentiation factor in cultures of periodontal ligament cells derived from human permanent teeth"Journal of Periodontal Research. 37(in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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