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不正咬合が下顎骨関節成長に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12771302
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

中納 治久  昭和大学, 歯学部, 助手 (80297035)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード力学的不均衡 / 顎変形症 / マイクロX線CT / 骨梁構造 / 関節突起 / 三次元構築
研究概要

【目的】不正咬合による力学的不均衡が下顎骨および下顎骨関節突起にどの様な影響を及ぼすか経年的に解析する事を目的として,顎変形症ラット下顎骨の解析を試みた。
【資料および方法】測定の対象として実験群には顎変形症誘導ラット(30匹)の摘出下顎骨を,対照群には正常ラットを用いた。33KV,100μA,スライス厚14.67μmの条件でマイクロX線CT撮影を行い,得られたデータから 1)三次元再構築による下顎骨変形と高骨密度分布域の観察 2)関節突起の三次元構築画像の骨形態計測 3)CTデータを用いた自動有限要素モデルによる力学解析を行い,それぞれの関連性を追求した。
【結果】1)下顎骨全体の三次元構築画像より,高骨密度領域の分布に差が認められた。実験群の関節突起は,実験開始早期より正常群とは異なった形態を示し,また骨梁の走行も変化していた。実験群の左右関節突起の比較では,経年的に左側の方が太く短かい傾向を示した。2)実験群(5週齢,21週齢)の左右関節突起とも対照群に比べ,骨密度(BV/TV),骨梁幅(Tb,Th),骨表面積(BS),骨梁数(Tb,N)は小さい傾向を示した.さらに,実験群の左右の比較では何れのパラメーターも左側が小さく,それは21週齢で著明であった.3)有限要素解析を行なったところ,高骨密度領域に相当応力の集中が認められた。
【考察】ラット顎顔面における人工的な力学環境の変化は,高骨密度領域の変化だけでなく,関節突起の形態,骨梁構造にも変化を及ぼし,三次元的な骨の歪みが現われている事が確認された。また,関節突起は下顎骨全体の変化に比べ早期に,しかも劇的に変化していることから,下顎骨に対する力学環境の変化を早期に予測可能な部位であることが示唆された。顎変形症の予測,予防には下顎骨関節突起の観察が重要である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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