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早期発症型歯周炎患者における骨代謝系遺伝子変異

研究課題

研究課題/領域番号 12771324
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

鷲尾 憲文  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40263602)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード早期発症型歯周炎 / 骨代謝系遺伝子異変 / ビタミンD3レセプター / エストロゲンレセプター / 骨代謝系遺伝子変異
研究概要

歯周炎は遺伝的素因と環境要因が複雑に関与することによって発症する疾患である。なかでも早期発症型歯周炎はその家族歴等から何らかの遺伝的素因が関与していることが強く示唆されているが、その遺伝的素因は未だ不明である。
早期発症型歯周炎における臨床症状の特徴である急速な歯槽骨吸収は、骨代謝系において骨形成と骨吸収のバランスが崩れ骨吸収に破綻しやすいという遺伝的素因の関連が強く疑われる。従って、骨代謝系の特徴を遺伝子レベルで明らかにすることは早期発症型歯周炎の病態解明に繋がる。骨代謝系の疾患のひとつである骨粗鬆症については発症ハイリスク者には骨形成に重要であるビタミンD3レセプター、エストロゲンレセプター遺伝子に変異が認められ、それらは現在、骨粗鬆症遺伝子診断のマーカーの一つとなっている。
本研究では早期発症型歯周炎患者におけるビタミンD3レセプター、エストロゲンレセプター遺伝子変異と早期発症型歯周炎患者の臨床所見との相関を調べ、これらの遺伝子変異が早期発症型歯周炎の発症と進行における遺伝的素因であるかどうかを調べた。その結果、重度に骨吸収の進んだ早期発症型歯周炎患者の中にビタミンD3レセプター、エストロゲンレセプター遺伝子の特徴的な型を持つ者が存在することがわかった。これらの遺伝子多型はビタミンD3レセプター遺伝子ではエクソン2の翻訳開始点およびイントロン8に見られ、エストロゲンレセプター遺伝子ではイントロン1とエクソン2の間に見られた。これらのことから早期発症型歯周炎患者の中には骨代謝に関わるホルモンに対するレセプターであるビタミンD3レセプター、エストロゲンレセプター遺伝子に特徴的型を持ち、この遺伝子変異が早期発症型歯周炎の発症と進行における遺伝的素因の一つである可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Norifumi Washio, Hideo Arai, Fumio Myokai et al.: "Regulation of Vitamin D_3 Receptor Gene Expression by Human Periodontal Ligament Fibroblasts"Dentistry in Japan. 38. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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