研究課題/領域番号 |
12771347
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高須 清誠 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (10302168)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 連続反応 / 位置選択的反応 / 立体選択的反応 / ルイス酸触媒 / シクロブタン環 / 反応機構解析 / 生理活性物質の効率合成 / 多環性化合物 / 分子内連続反応 / 反応設計 / 連続的イオン反応 / 連続的ラジカル反応 / 生理活性天然物の効率的構築 |
研究概要 |
複雑な多環性骨格を持つ生理活性物質の合成を志向して、様々な連続反応を用いる骨格構築法の開発とその応用について研究を行い、新合成法の開発ならびに周辺の新事実を明らかにした。 Michael-aldol反応の立体制御と触媒化 新たなシクロブタン環の簡易構築法として以前開発した分子内Michael-aldol反応について、不斉化の検討を行った結果極めてよい光学収率で多環性化合物を得ることに成功した。また、ルイス酸触媒を活用することにより分子間反応への展開と触媒サイクルの構築に成功した。また、ある条件ではレトロ反応が進行すること、並びに中性のフッ素原子が触媒反応を活性化することを見出した。 新規ラジカル反応の開発 ビニルラジカルのamphiphilicityを積極的に活用した新規な分子内連続反応の開発について検討した結果、論理的に設計した基質を本ラジカル反応に付すことで、位置選択的に環化成績体を好収率で合成することに成功した。特に、基質の設計に少しの変化を加えるだけで、まったく異なる環化様式をもつ化合物をつくり分けることができ、ラジカル反応に固有な特徴を拡張できた。また、環境調和型の電解法によるラジカル反応にも応用した。 生理活性物質合成への連続反応の応用 分子内double Michael反応を鍵として抗カビ活性セスキテルペノイドであるクルモリン及びロンギボルネオールの効率的全合成を達成した。本合成法は、全収率・簡便性・工程数において従来法より優れたものであり、分子内double Michael反応が複雑な渡環化合物の合成法の極めて有効な手段になり得ることを証明できた。また、分子間azadouble Michael反応を新たに開発し、多彩な生理活性が期待できるインドールアルカロイドの合成に応用した。
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