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含セレン複素環化合物の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 12771354
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関岡山大学

研究代表者

阿部 仁  岡山大学, 薬学部, 助手 (70221728)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードセレノクロマン / セレニド / 複素環 / ルイス酸 / 光学活性 / ビシクロ化合物
研究概要

環内にセレン原子を有する環状化合物は特異な物理化学的性質を示すものが知られている。また、近年ではそれら化合物群の生物活性にも興味がもたれている。本研究では含セレン複素環化合物の中でも、セレノクロマン類について一般的かつ簡便な合成法の開発を目的として検討を行なった。
1.けい皮アルコール類からセレノクロマン類への変換反応:前年度に、アリルアリールセレニドからルイス酸によってセレノクロマンヘ変換できることを見い出した。これを基礎として、さらに簡便な合成法の開発を検討した。
(1)基質として用いる各種けい皮アルコール誘導体を対応するケトンから誘導した。
(2)市販のけい皮アルコール類および合成したけい皮アルコールを用いて、セレノクロマン体への変換反応を試みた。種々検討の結果、塩化アルミニウム存在下、(phenylseleno) trimethylsilane (TMSSePb)を用いれば、一段階で効率良くセレノクロマン誘導体が生じることがわかった。
2.光学活性ピシクロ[3.1.0]ヘキサン誘導体の構築:セレノクロマン誘導体の生成メカニズムを解明するために、不斉セレニド類を合成する必要があった。その合成を行なう途上、キラルアミンを用いる不斉反応により、光学活性ピシク[3.1.0]ヘキサン誘導体の効率的な構築法を見い出した。本系化合物は多様な変換が可能なため、多くの有用物質合成のためのキラル中間体として応用可能と考えられる。その一例として、シアル酸転移酵素阻害剤の立体選択的合成への適用を試み、鍵中間体の不斉合成に成功した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hitoshi Abe: "One-Pot Conversion of Allyl Alcohols into Selenochroman Derivatives"Chemical & Pharmaceutical Bulletin. vol.49, No.9. 1223-1225 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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