研究課題/領域番号 |
12771358
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松永 浩文 熊本大学, 薬学部, 助手 (10274713)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 2-オキサゾロン / 2-オキサゾリジノン / 2-イミダゾリジノン / 光学活性α-アミノアルデヒド / 1,2-ジアミン / 不斉補助剤 / 不斉配位子 / オキサザボロリジン / 速度論的光学分割 / α-アミノアルデヒド等価体 / α-アミノ酸 |
研究概要 |
本研究では、我々が独自に展開してきた2-オキサゾロンを構築材としたアミノアルコール骨格の効率キラル構築法の汎用性を更に高めるべく、新規にキラル合成子4,5-ジアルコキシ-2-オキサゾリジノン体を合成開発し、「光学活性α-アミノアルデヒド等価体」としての有用性・汎用性を実証することを目的とした。特に今年度は、本化合物の汎用性の実証に主眼を置いて検討した。 (1)光学活性α-アミノアルデヒド体の合成:光学活性5-ベンジルオキシ-4-メトキシ-2-オキサゾリジノン体(BMOx)の4位置換体を中性条件下接触還元(Pd-C/H_2)したところ、99%以上の光学純度で容易且つ高収率で光学活性α-アミノアルデヒド体を得た。本法は、従来調製や取扱が困難な光学活性α-アミノアルデヒド体の高純度合成の新規簡便ルートとして、極めて有用である。 (2)光学活性α-アミノアルデヒド等価体としての汎用性の実証:光学活性4,5-ジメトキシ-2-オキサゾリジノン体(DMOx)のメトキシ部位は何れも立体保持で段階的に置換変換可能であり、C_2-対称2-イミダゾリジノン体やC_2-対称ジアミン類を収率よく得ることが出来た。本法により得られたこれらC_2対称性不斉源は、その構造特性の故に不斉補助剤として、又不斉配位子として不斉合成反応に広く用いることができる。また、本手法を利用して、形式合成ではあるが、(+)-ビオチンの簡易合成ルートを開拓した。 これらの変換により、新しいタイプのキラル合成子BMOx及びDMOxの汎用性を示すことが出来た。
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