研究課題/領域番号 |
12771365
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
加藤 恵介 東邦大学, 薬学部, 講師 (80276609)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | β-glucoside / β-glucosidase / immobilized β-glucosidase / Rhodiooctanoside / osmaronin / rhodiocyanoside A / sutherlandin |
研究概要 |
本年度は得られたグルコシドから、種々の天然配糖体の合成を行なった。 1. リパーゼによる位置選択的な加水分解反応を利用したn-ヘキシルO-β-D-グルコピラノシド1およびn-オクチルO-β-D-グルコピラノシド2の合成:酵素的グルコシル化で比較的良好な収率で得られた6'-ヒドロキシヘキシルO-β-D-グルコピラノシドおよび8'-ヒドロキシオクチルO-β-D-グルコピラノシドをアセチル化してペンタアセテートとした後、リパーゼAmano Pによる加水分解で位置選択的にアグリコン部の一級アセチル基のみが加水分解されたテトラアセテートを高収率で得た。アグリコン部の一級水酸基のヨウ素化と続く還元で水酸基を除去した後、脱保護により目的の1および2を得た。 2. n-ヘキシルO-β-キシロピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド3およびn-ヘキシルO-α-L-アラビノピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド4の合成:上述の反応で得た1および2の一級水酸基のみをトリチル化した後、アセチル化と続く脱トリチル化で6位のみをフリー水酸基とした。次にこれらと1位がメチルチオ基で活性化されたキロース誘導体および1位が臭素で活性化されたアラビノース誘導体をそれぞれ縮合した後脱保護することにより1より3を、2より4を合成した。 3. 2-フェネチルO-β-キシロピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド5、2-フェネチルO-α-ラムノピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド6および2-フェネチルO-α-L-アラビノピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド7の合成:酵素的グルコシル化で比較的良好な収率で得られた2-フェネチルβ-D-グルコピラノシドを上述の方法により6位のみをフリー水酸基とし、その他の水酸基をアセチル基で保護した。次にこれと1位がメチルチオ基で活性化されたキロース誘導体、1位がメチルチオ基で活性化されたラムノース誘導体および1位が臭素で活性化されたアラピノース誘導体をそれぞれ縮合した後脱保護することにより5,6および7を合成した。
|