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GPI-アンカー型糖蛋白質の品質管理における小胞体シャペロンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 12771426
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

斎藤 嘉朗  国立医薬品食品衛生研究所, 機能生化学部, 室長 (50215571)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード小胞体 / シャペロン / 折りたたみ / GPIアンカー型糖蛋白質 / プリオン / OBCAM
研究概要

本年度は昨年度解析したレクチン部位を持つ小胞体シャペロン・カルネキシン(膜貫通ドメインを除去したもの)、およびBipの作用を特に変性タンパク質の再折りたたみという観点から詳細に解析した。カルネキシンおよびBipは昨年と同様に発現・精製した。また、BipのATPase活性化作用を持つSec63pのJドメイン(N末より121-198残基)は、インテインとの融合タンパクとして発現後、DTTにて処理することにより切断・精製した。
カルネキシン存在下、熱処理して変性させた非糖タンパク質はATP+Bipの添加により20%程度であるが再び正常な立体構造に折りたたまれた。さらにこれにJドメインを加えると、この回復の程度は30%に増加した。この際カルネキシンの認識糖構造であるGlc1-Man3を加えても回復は若干(10%)低下するものの認められた。一方、Glc1-Man9構造を持つ糖タンパク質をカルネキシン存在下、熱処理して変性させた場合でも、ATP+Bip+Jドメインの添加により30%程度回復が認められたが、熱処理時にGlc1-Man3を加えてカルネキシンから糖タンパクを解離させた場合、回復はみられなかった。これは糖タンパク質の場合は、糖構造部分によるカルネキシンとの結合が特に重要であることを示唆している。また糖タンパク質を6Mのグアニジン塩酸で処理して変性させた場合は、ATP+Bip+Jドメインを添加しても回復は認められなかったが、ウサギ網状赤血球のライゼート+カルネキシン+ATPを添加した場合は35%の回復が認められた。カルネキシンの代わりにIgGを用いた場合には、回復は認められなかった。
これらのデータは、カルネキシンが新たに合成された未だ正常に折り畳まれていないプリオンタンパク質等の糖タンパク質と素早く結合することにより、これらの基質をfolding-competentな状態に保つこと、さらにBipおよびJドメインを持つタンパク質がこれらの基質を正常な立体構造を取るように折り畳むというスキームを支持するものであった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Stronge V.S., Saito Y., Ihara Y., Williams D.B.: "Relationship between calnexin and Bip in suppressing aggregation and promoting refolding of protein and glycoprotein substrates"Journal of Biological Chemistry. 巻276号43. 39779-39787 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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