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哺乳動物における有機スズ化合物の内分泌攪乱作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12771445
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境系薬学
研究機関北里大学

研究代表者

四條 裕香子  北里大, 薬学部, 助手 (80306654)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアンドロゲンレセプター / トリブチルスズ / トリフェニルスズ / 前立腺癌細胞
研究概要

トリブチルスズ(TBT)がヒト前立腺癌由来のLNCaP細胞の増殖をアンドロゲン非存在下で促進させること、及びアンドロゲンレセプター(AR)-アンドロゲン応答配列(ARE)を介した転写を活性化することをこれまでに見出した。本研究は、上記の細胞を用いた実験系によりTBTの作用点を解明することを目的としており、本年度はまずはじめに、TBTがARの発現に影響を与えるかどうかを検討した。TBTで処理したLNCaP細胞からmRNAを調製してノーザンブロッティングを行い、AR mRNAの発現量の変化を検討したところ、AR mRNAレベルに変化は認められなかった。また、ARタンパク質の発現量についても、ARに対する抗体を用いてウェスタンブロッティングを行い検討を行ったが、mRNA量の場合と同様に変化は認められず、TBTは細胞内でのARの発現量を変化させないことが明らかになった。次に、内在性ARが発現していないことが分かっているヒト前立腺癌由来のPC3とDU145細胞にAR発現プラスミドを強制発現させた後、AREを介した転写に対するTBTの作用を検討した。その結果、LNCaP細胞にARを強制発現させた場合には、TBTの濃度依存的にARを介した転写が活性化された。またその時ジヒドロテストステロン(DHT)を共存させると、TBTはDHTによる転写の活性化をさらに増大させた。それに対しPC3やDU145細胞においてはTBT単独処理によるARの転写活性化、及びDHTとの併用による転写活性化の増強作用は観察されなかった。従って、TBTによるARを介した転写の活性化及び細胞増殖の促進はLNCaP細胞に特異的な現象であることが明らかになり、本検討によりLNCaP細胞にはTBTが標的とする細胞特異的因子が存在する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yukako Yamabe: "Enhancement of androgen-dependent transcription and cell proliferation by tributyltin and triphenyltin in human prostate cancer cells."Toxicology and Applied Pharmacology. 169. 177-184 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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