研究課題/領域番号 |
12771449
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 埼玉県立がんセンター |
研究代表者 |
生田 統悟 埼玉県立がんセンター, 研究室, 研究員 (00262072)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Ahレセプター / 核移行シグナル / 核外移行シグナル / シャトル蛋白質 / LxxLLモチーフ / ARNT / CYP1A1 / XRE / ケラチ / サイト |
研究概要 |
1.AhR活性化に関わる細胞内シグナル伝達経路について AhR活性化に関わる細胞内シグナルを解析するためレポーターとしてXREtk-LuciferaseならびにXREtk-GFP発現ベクターをヒト表皮角化細胞株HaCaTに導入したneo耐性クローンを分離し、AhR/ARNTの転写因子としての活性を調節するシグナルを解析した。細胞の培養密度が低い時には高いレポーター活性が検出されたが、高密度下では低下した。また血清添加によりレポーターは誘導された。さらに内在するAhR蛋白質の細胞内局在は、低密度時には細胞質および核に見られた一方で、高密度では主に細胞質に存在した。AhRのリン酸化による細胞内局在の可能性を検討した結果、NLS近傍のSer、Thrのアミノ酸置換により、AhRの局在は変化する事が示された。以上のようにAhRの活性は細胞密度および血清刺激また蛋白質リン酸化により調節され得ることを明らかにした。 2.AhRのLxxLLモチーフの機能解析 AhR(50-54)および(224-228)に存在するLxxLLモチフのアミノ酸置換体をCOS細胞で発現させ、AhRの細胞内局在および転写調節活性に及ぼす影響を解析した。AhR(224-228)の変異による変化は検出されなかったが、(50-54)の変異はリガンド非依存性の核移行を促進し、さらにXREtk-Luciferaseの活性を低下させた。この変異はAhRとHSP90およびARA9との結合を低下させなかったが、AhR/ARNT/XRE複合体形成を抑制した。これらよりAhR(50-54)に存在するLxxLLモチーフは、AhR蛋白質の三次元構造の維持に重要な機能をもつことが示唆された。
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