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診療録評価による問題解決型臨床実習プログラムの効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12771453
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医療社会学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

古谷 伸之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10238686)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2001年度: 30千円 (直接経費: 30千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード臨床実習教育 / 診療録 / POS / POMR / 教育評価
研究概要

インフォームドコンセントのもと5年次学生1グループ2〜3名で9グループ、計22名のエントリーが可能であった。4週間の教育プログラムにおいて、学生一人あたり2週間に入院患者1名ずつ計2名を割り当てた。診療録記載のためのガイドブックを作成し、実習初日のオリエンテーションで診療録記載の意義と方法論について解説した。診療録は毎週水曜日の診療終了後にそれまでのすべての診療録をコピーし評価者に提出され、我々の作成したPOMR評価基準をもとにauditを行った。auditの結果はaudit reportとして印刷され速やかに学生にフィードバックを行った。毎週金曜日にweekly reviewの時間を設け、学生・指導医とともにaudit reportをもとにして診療内容の改善および診療録記載の改善のための討論がなされた。入院時基礎データに関する診療録の改善はweekly reviewの後速やかに訂正するよう、経過記事に関する改善は翌診療日より改善するように指導した。データ収集のための診療録の評価は、第1週目、第4週目に行われたが、実習終了後他内科で記載された同一学生の診療録、上記の教育システムを採用していない他内科の他学生の診療録を当該学生の同意のもと評価対象として入手した。
本システムにより全ての診療録は、高いレベルでの改善を認め、本システムを採用していない診療録と比較し明らかな上方量の差をみとめた。さらに、本システムで改善した診療録は以後も継続して実施されていることが確認された。
本システムの有効性が示された一方、(1)指導医の負担が大きいこと、(2)一回のauditにおける指導内容が多すぎるため学生が十分に改善しきれないこと、(3)auditの間隔が長いこと、が問題としてあげられた。特に(1)は、本システム普及のための大きな障害となるため、より効率的な方法の開発とfaculty developmentが必要と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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