研究課題/領域番号 |
12771464
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
有馬 英俊 熊本大, 薬学部, 助手 (50260964)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | シクロデキストリン / デンドリマー / ガラクトース / 共有結合体 / 遺伝子導入 / 非ウイルスベクター |
研究概要 |
ガラクトシルα-シクロデキストリン(Gal-α-CyD)とGeneration 2のポリアミドアミンデンドリマー(デンドリマー)との結合体(Gal-α-CDE)およびα-シクロデキストリン(α-CyD)とガラクトシル化デンドリマーとの結合体(Gal-DE-α-CyD)を新規に調製するため、その合成法・精製法について検討した。また、これら結合体とプラスミドDNA(pDNA)との複合体形成、アシアロ糖蛋白レセプターを発現するヒト肝癌細胞HepG2細胞におけるレポーター遺伝子(ルシフェラーゼ)の発現効率をガラクトース非修飾デンドリマー/α-CyD結合体の場合と比較検討した。Gal-α-CDEは、Gal-α-CyDをトシル化後、DMSO中でデンドリマーと24時間反応させて合成した。一方、Gal-DE-α-CyDはデンドリマーと乳糖をバッファー(pH7.0)中で10日間反応させた後、トシル化α-CyDとDMSO中で24時間反応させて合成した。これら反応物はゲル濾過、アルコール沈殿、アフィニティークロマトグラフィーにより精製した。NMRスペクトルの結果より、結合体はα-CyDとデンドリマーがモル比1:1で結合していることを確認した。電気泳動法で検討した結果、これらα-CyD結合体とpDNAとの複合体形成能はデンドリマーと同様であった。Gal-α-CDE/pDNA複合体のHepG2細胞におけるレポーター遺伝子の発現は、デンドリマー/pDNA複合体と同程度であったが、Gal-DE-α-CyD/pDNA複合体では増大する傾向が観察された。デンドリマー中のGalの置換度を調節することにより、遺伝子導入効率の増大が示唆された。
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