研究課題/領域番号 |
12780038
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
竹市 勝 国士舘大学, 政経学部・二部, 助教授 (30265962)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 超音波可視画像 / 手根骨 / 幼稚園児 / 骨化 / 軟骨 |
研究概要 |
平成13年度は、骨の評価と幼稚園児における形態計測、体力測定、超音波可視画像の撮影を行った。 1)骨評価について 超音波可視画像における骨の評価について昨年度より検討を続けてきた。まず、園児の手根部の超音波可視画像撮影では、プローブ周波数を5MHzで走査するのが有効であることがわかった。一般的に骨について有効であるとされる10MHzの周波数では、園児の手背部における鮮明な画像を得にくい。 超音波可視画像による骨成熟度の評価については、X線写真撮影を承諾してくれる被験者を今年度得られなかったため、X線写真と超音波可視画像の比較が十分にできず、骨評価の検討まで至ることができなかった。また、骨と軟骨の画像の違いを見いだすことが課題であったが、軟骨の超音波画像については手根骨を取り巻く靱帯や軟部組織との画像分離が困難であり、研究期間中に軟骨の超音波画像を特定することはできなかった。 本研究では超音波装置の持つ機能を操作して、得られる画像精度を上げる試みを実施してきたが、さらに二次的な画像処理などの次のステップが必要であることが示されると同時に骨成熟評価の可能性を見出すことができた。 2)幼稚園児の形態計測、体力測定、超音波可視画像撮影について 手根部における骨の状態と外見的な形態および上肢筋群が関与する運動能力について検討するために、形態計測(身長、体重、手長、手幅、前腕最大囲、前腕最小囲)、体力測定(握力、ぶら下がり時間)および手根部の超音波可視画像撮影を行った。 骨評価の検討が十分にできなかったため、骨形態と運動の関係について言及することはできないが、幼稚園児139名(年長組44名、年中組69名、年少組27名)を測定した結果、高学年が形態や運動能力に優れている傾向は示すものの、低学年園児が高学年園児より高い平均値を示す項目が認められた。このことは、幼稚園における時期は、形態的な個人差だけでなく生理的成熟度にも個人差が大きいことを示すものである。したがって、この時期における身体運動実施については、これらの個人差を考慮することの必要性が示唆された。
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