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スペイン・バスク自治州におけるバスク社会の変容とバスク語の地域的動態

研究課題

研究課題/領域番号 12780065
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関共立女子大学

研究代表者

石井 久生  共立女子大学, 国際文化学部, 講師 (70272127)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードバスク / 言語地理学 / 住民特性 / 社会変容 / 社会地理 / 地域変容
研究概要

本研究は,スペイン北部バスク自治州おける人口のバスク語諸属性の地域的動態とその諸要因の分析を主目的とした。本研究を進めるにあたり,バスク語諸特性の地域的差異とその経年的変容は,行政による教育政策,メディア政策などのバスク語正常化運動の動向と強く相関するが,同時に,地域内で進行しつつある社会構造の変容とも密接に相関し,さらには,それぞれに相関のある諸指標の自治州内における地域的差異が,独特の地域構造を生み出し,かつ共変動していると仮定した。この仮説を検証するために,1991年と1996年のセンサスデータを利用し,バスク語に関する指標を中心とした社会経済的・人口学的諸指標により構成される空間構造を明らかにし,同時に諸変数間の相互関係について分析を進めた。
分析の結果,バスク自治州においてバスク語圏とその縁辺部におけるバスク語人口の顕著な増加が近年観察された。本来であれば,異質な人口の流入とそれにともなう優位言語であるスペイン語の影響力増大により,バスク語使用人口は減少するはずである。それにもかかわらず増加が観察された原因として,人口流動による外部からの異質な要素の流入は同地域におけるバスク語人口増加にはマイナスに作用するが,行政当局によるバスク語保護のための制度的支援(具体的にはバスク語教育,マスメディアにおけるバスク語の比重増大,職場などでのバスク語使用推進,など)が推進された場合,バスク語人口の復活とバスク語圏の拡大が進行することが指摘できる。以上の結果から,バスク語人口動態に影響を及ぼす要因として,人口流動と制度的支援が重要である点が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ishii, Hisao: "A geographical study of population characteristics in the province of Gipuzkoa, Spain"Georgraphical Review of Japan(Series B). 75(2)(in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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