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子どもの争いにみる社会性の発達:進化と学習の狭間で

研究課題

研究課題/領域番号 12780078
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学一般(含衣・住環境)
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

刑部 育子 (宇納 育子)  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (20306450)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード発達 / 保育 / 幼児 / 社会性 / 学習 / 関係性 / 進化ゲーム理論 / 争い
研究概要

本研究は、子どもの社会性の発達、なかでも幼児の「争い場面」に注目し、他者関係の構築における初期の様相を解明し、関わりの中でぶつかりあいながら、育つ力がどのように培われていくのかを長期のフィールド調査により明らかにすることを目的とし、平成13年度は以下を実施した。
1.調査によるデータ収集:幼稚園4歳児の「争い場面」における葛藤維持方略(conflct management strategy)の調査を月一度の割合で実施し、社会性の発達過程についてのデータを収集し、進化心理学的視点から分析した。
2.分析の結果:4歳児における争いの回避の方法の特徴は、あそび集団内・外ともに以下の点が巧みに、柔軟になることが明らかになった。(1)仲間同士の話し合いによる解決、(2)あそびの終止符のつけ方の発達(あそびがすれ違ったまま終わらずに、あるおさまりをつける手段が発達する)、(3)直接的なぶつかり合いを避ける調整のつけ方がたくみになる、(4)あそびのストーリー性が豊かになり、ストーリーの文脈変更にも柔軟に対応でき、葛藤を維持する戦略が多様になる。これらの発達的変化は、言語レベルの発達によるところが大きい。しかし、4歳児における葛藤維持には保育者の十分な援助が必要であり、子どもの気持ちを保育者が「代弁」することにより、あそび集団外でも相互交渉が可能になることが明らかになった。
3.保育カンファレンスの実施:昨年度に続き、月一度、観察調査後、ビデオ記録に基づいて保育者とともに子どもの発達について考える保育カンファレンスを実施した。本研究は実践とつながりを持ちつつ、調査と平行して発達援助について考える機会を提供することも目的としており、継続的に現場の保育者と観察結果について議論した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐伯胖, 鈴木敦子, 小林紀子, 刑部育子: "子どものあらそいの進化ゲーム的分析"日本発達心理学会第12回大会発表論文集. S70 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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