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リン脂質過酸化物によるラット胎児脳培細胞に対する老化要因の追求

研究課題

研究課題/領域番号 12780099
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

川上 美佐子  武庫川女子大学, 生活環境学部, 助手 (10231268)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードリン脂質過酸化物 / ラット胎児脳細胞 / PC-12細胞 / チューブリン / 細胞骨格
研究概要

本研究の目的は、リン脂質酸化物(LPO)の細胞老化への影響をラット胎児脳細胞を用いて検討することである。ここでは老化は、細胞骨格機能の低下に伴い起こると考えている。本研究者は前年度までに、調製したLPOの同定を行い、細胞骨格タンパク質への影響を検討した。
I.培養細胞の選択
培養細胞としては、PC12細胞を用いた。PC12細胞は、神経成長因子(NGF)の存在で、微小管より形成される突起を伸長させる。LPOによる微小管への影響が直接観察できる。
II.培養細胞(PC12)へのLPOの及ぼす影響
LPOは、PC12細胞に対して濃度依存的に細胞毒性を示すことが改良MTT法より、また濃度依存的に膜損傷を起こすことがLDH活性測定結果より、示された。
III.LPOの細胞膜に及ぼす影響
リン脂質画分の分析では、ヒドロペルオキシドの存在が確認された。また、細胞膜由来脂質に過酸化が進んでいることが、HPLC分析およびマススペクトル分析により確認された。
IV.細胞の形態に及ぼすLPOの影響
位相差顕微鏡法より、LPOは細胞間ネットワークを崩壊させ、新たな神経突起の形成も阻害することが認められた。また、チューブリン抗体染色蛍光顕微鏡観察では、LPOによって形態変化が起っていたことが認められた。
以上のことにより、脳内においてLPOは、微小管に作用し、神経突起形成を阻害し、次に細胞骨格を劣化させ細胞体が障害され、ニューロン全体を損傷させることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉田周美, 川上美佐子, 川口真規子, 土井裕司: "リン脂質過酸化物のPC12細胞への影響"日本農芸化学会誌. 115 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Misako Kawakami, Syumi Yoshida, Hiroshi Doi: "EFFECTS OF PHOSPHATIDYLCHOLINE HYDROPEROXIDES ON CYTOSKELETON COMPONENT AND CELL GROWTH"17^<th> International Congress of Nutrition. 328 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 土井裕司, 川上美佐子: "リン脂質過酸化物によるチュープリンの劣化機構"バイオサイエンス研究所年報. 第4巻. 19-30 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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