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食べ物の"あぶらっこさ"に関与する諸因子のモデル実験による解明

研究課題

研究課題/領域番号 12780100
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関小田原女子短期大学

研究代表者

早川 文代  小田原女子短期大学, 家政学科, 助教授 (00282905)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードあぶらっこさ / エマルション / 官能評価 / 中鎖トリグリセライド / 硬化度 / 劣化臭 / 官能検査 / 呈味物質 / 香辛料 / 味 / 匂い
研究概要

人間は油脂を含む食品を口中でどのように感じるかを明らかにする研究の一環として、本研究では、油脂の状態と"あぶらっこさ"との関係について検討した。
1.油脂の劣化状態と"あぶらっこさ"との関係
コーンサラダ油に0〜8日間の可視光線照射、あるいは0〜1.0ppmのn-ヘキサナールを添加し、劣化油を調製した。この油を用いて水中油滴型エマルションを調製し、20名の訓練パネルにより官能評価を行った。その結果、劣化油の試料は有意に劣化臭が強いと評価されたが、"あぶらっこさ"は変化しなかった。このことから、油脂の劣化臭は"あぶらっこさ"には直接影響しないことが示唆された。
2.油脂の硬化度と"あぶらっこさ"との関係
パーム油完全固形脂(ヨウ素価2.0)とコーン油(ヨウ素価124.3)を加熱混合して、異なる融点(15〜49℃)の試料油脂10種を調製した。15名の訓練パネルにより官能評価を行ったところ、融点が高い油脂ほど口どけが悪く、粘度が高いと評価されたが"あぶらっこさ"は変化しなかった。このことから、油脂の硬化度によるテクスチャーの違いは、"あぶらっこさ"に影響しないことが示唆された。
3.油脂を構成する脂肪酸の鎖長と"あぶらっこさ"との関係
中鎖トリグリセライド(MCT)、長鎖トリグリセライド(LCT)および混合油(MCT・LCT)を用いて、24名のパネルにより官能評価を行った。その結果、MCTは有意に"あぶらっこさ"が低いと評価された。MCTは、匂い、風味、粘度も低いと評価されており、これらの要因が複合的に"あぶらっこさ"に影響すると推察された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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