研究課題/領域番号 |
12780144
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
谷塚 幸子 (足立 幸子) 山形大学, 教育学部, 講師 (30302285)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 読書 / リテラシー / アニマシオン / スペイン / 読書指導 / スキーマ理論 / 国語教育 / 読むこと |
研究概要 |
本研究では、スペインにおける読書へのアニマシオン運動を中心にして、読書とリテラシーの関連性を考究することを目的としてきた。昨年度の成果をふまえて、本年度は、1リテラシー育成のための読書指導に適切な理論的枠組みの構築と、2読み聞かせやアニマシオンの実践を踏まえた児童用図書・絵本類の収集及び教材の開発を行った。 まず、昨年度に引き続き、アニマシオンセミナー(40時間コース)への参加を通し、アニマシオン運動の構造を把握してきた。昨年収集した読書心理学やリテラシー関係の文献との比較検討を行うことによって、理論的枠組みを構築した。報告書作成現在、論文投稿の準備中である。 次に読み聞かせ実践については、大きな成果を挙げた。平成14年6月から11月にわたって、山形市立南部小学校の協力を得、6年生を対象に毎回読み聞かせを行い、読み聞かせに適した児童用図書・絵本類を多数選定することができた。逆に読み聞かせに向かない図書についても考察を進めた。 最後に、今年度の研究成果の特徴は、具体的な教材の開発を山形市内の学校図書館担当教諭の協力を得ながら進められたことにある。読み聞かせやアニマシオンといった読書指導の方法を開発していくことが小中学校の教師にどのような意味があるか、また、どのような障害があるかを実践的に研究できたと考えている。 以上の活動は、約100冊の読み聞かせ図書の収集、約20種類のアニマシオン用図書の選定と教材の開発、国際読書学会での口頭発表及び論文発表という成果としてまとめることができた。これらは、読書活動を行うことで、リテラシーを育成していく具体的な方法論を提示したものになったと考えている。
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