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数学の授業における相互作用のパターンが生徒の数学学習に及ぼす効果の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780149
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関上越教育大学

研究代表者

岩崎 浩  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80251867)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード相互作用 / 数学学習 / メタ知識 / マイクロエスノグラフィー / メタレベルの学習
研究概要

本研究の目的は,これまでのマイクロエスノグラフィーの方法論の限界として,ある意味で仮定されてきた,相互作用のパターンと生徒たちの数学学習との整合的関係そのものに焦点をあて,この関係を実証的に解明することである。
平成12年度の主な研究成果として,少なくとも授業に積極的に参加している生徒は,そこで起こっている相互作用と整合する数学学習を成立させているということや,数学学習に影響する授業の相互作用の質が,教師だけではなく,学習者たちの独特な参加の仕方が存在し,これに影響を受けていることが明らかになってきた。
平成13年度は,一連の授業のビデオデータ,その筆記録,フイールドノート,及び授業後の生徒たちへの臨床的インタビューのデータを対象として,平成12年度において明らかになってきたこれらの研究成果を中心に更なる検討を加え,相互作用と数学学習との間の関係に関する更なる分析・考察を行った。その主要な結果として,(1)ある生徒が授業における教師との相互作用において数学的意味を発展させる過程において,その相互作用を支えている別の生徒が存在し,両生徒は互いに学び合う関係を同時に形成していたこと,(2)生徒たちの独特な参加の仕方は,ある特定の生徒の特徴というよりもむしろ,この教室独自の小さな文化を形成していたということ,(3)生徒の対象への係り方,ないしは,数学的な「知り方」は,この教室独自の小さな文化の形成とともに構成されていたということ,が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 岩崎 浩: "数学の授業における相互作用と学習との間の関係に関する考察:一人の生徒からみた授業がもつ社会的側面の意味"全国数学教育学会誌『数学教育学研究』. 第7巻. 51-67 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎 浩: "メタ知識としての限界(Grenzen)の意味とその役割"第34回数学教育論文発表会論文集. 361-366 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎 浩: "「算数・数学的活動」とそれを実現することの意味について"上越数学教育研究. 第16号. 37-46 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎浩: "相互作用と数学学習との間の関係のよりよい理解のために-メタ知識の視点:認識論的分析の特徴とその役割-"第33回数学教育論文発表会論文集. 658-661 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎浩: "「算数・数学的活動」とそれを実現することの意味について"上越数学教育研究. 第16号. 37-46 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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