研究課題/領域番号 |
12780155
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
藤井 浩基 島根大学, 教育学部, 講師 (50322219)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 日韓交流史 / 音楽教育 / 国際理解教育 / 日韓 / 音楽 / 交流 / 童謡 / 朝鮮 / 韓国 |
研究概要 |
日韓音楽交流史における事例の基礎研究として、平成12年度は、「大正期童謡運動の国際的展開に関する一考察」と題し、全国大学音楽教育学会第16回大会において研究発表を行なうとともに、同学会平成12年度紀要に同題による論文が掲載された。この研究では、大正時代に勃興した日本の章謡運動の推進者であった野口雨情や本居長世らが朝鮮やアメリカにおいて、日本の童謡の普及を図る活動を模索していたこ上について検討した。特に朝鮮での活動については、当時の現地新聞の記事等を詳細に調査し、日韓音楽交流史および日本の音楽教育史における新しい知見を示すに至った。 平成13年度も引き続き、事例についての基礎研究を蓄積し、特に朝鮮近現代の音楽家・洪蘭坡(1898-1941)について研究を行なった。洪蘭坡は、韓国では「楽聖」とよばれ、後世の人々の尊敬を集めている音楽家である。彼の作品である童謡「故郷の春」は、日本の小学校の音楽教科書にも掲載されるなど、韓国はもとより日本そして世界で知られるようになってきている。しかしながら洪蘭坡自身についての整理された情報は日本では皆無に近く、本研究の一環として洪蘭坡年譜を作成して洪蘭坡の基本的な情報および資料を整理し、彼の作品の音楽科教育における教材化を検討、模索した。この成果については、平成13年度中・四国大学音楽教育学会で「韓国の楽聖・洪蘭坡」と題して研究発表を行なった。 なお、これらの基礎研究をもとに、平成11年度、13年度と鳥取県立図書館で日韓音楽交流史をテーマとした公開講座(通年5回、2年度にわたり計10回)の講師を務めた。生涯学習における国際理解の実践の一考察として、論文「日韓音楽交流史に関する教育実践研究」を島根大学生涯学習教育センター紀要創刊号に投稿中である。
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