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ベイズ法による予測とモデル選択に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780173
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 統計科学
研究機関東京大学

研究代表者

駒木 文保  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教授 (70242039)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード予測分布 / 情報幾何 / ベイズ理論
研究概要

ベイズ予測理論の分野ではJeffreysの事前分布を利用したベイズ予測が良い性質をもつことを主張する研究が多くなされている.本研究では,Jeffreysの事前分布を利用した予測分布よりもさらに性能の良い予測分布が構成できる場合が多くあることを示した.
研究は主に以下の4つの内容からなる.
1.ベイズ予測分布の性能について漸近的な評価を行い,Jeffreysの事前分布を利用した予測分布を漸近的に改良できる場合のあることを示した.また,統計モデルのなす多様体の情報幾何学的構造と予測分布の構成との関連について研究した.
2.変換群モデルの場合において,右不変分布を事前分布とするベイズ予測分布が不変な予測分布のクラスのなかで最良のものになることを証明した.一般にJeffreysの事前分布は左不変分布に一致するので,不変な予測分布に限って考えてもJeffreysの事前分布を改良できる場合が位置-尺度母数モデルをはじめとして多くあることを示したことになる.
3.分散共分散行列既知の多変量正規分布モデルを考えるとき,平均パラメータに対してルベーグ測度を事前分布として構成したベイズ予測分布が不変な予測分布のクラスのなかで最良なものであることがいえる.このモデルでは右不変測度と左不変測度は一致している.このとき,予測分布に対して不変性の要請をはずすと,縮小型事前分布を用いてベイズ予測分布を構成することにより,最良不変予測分布をさらに改良する予測分布が構成できることを示した.
4.予測分布の許容性に関する理論を研究した.多変数ポアソンモデルの場合にベイズ予測分布が許容的になる条件を示した.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 駒木 文保: "予測分布の理論について"電子情報通信学会論文誌A. J83-A. 612-619 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Komaki, F.: "A shrinkage predictive distribution for multivariate normal observables"Biometrika. 88. 859-864 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 駒木文保: "予測分布の理論について"電子情報通信学会論文誌A. Vol.J83A,No.6. 612-619 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] KOMAKI,Fumiyasu: "A Shrinkage Predictive Distribution for Multivariate Normal Observables"Biometrika. Vol.88,No.2. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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