研究課題/領域番号 |
12780189
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
越塚 登 東京大学, 情報基盤センター, 助教授 (40262266)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ハイパーメディア / 分散ファイルシステム / オペレーティングシステム |
研究概要 |
本年度の研究により、ハイパーメディアを指向する分散OSの中でも、特に分散型のハイパーメディア型オペレーティングシステムの全般的な研究へと発展させた。この成果によって、以下のことが実現された。 1)HTTPやFTPとコンパチビリテイを持つハイパーメデイア型の分散ファイルシステム。 2)リンクの管理をOSが行うため、リンクの一貫性の保証やリンクされていないオブジェクトのガーベジコレクションなどはOSが一括して効率よく行うこと。 3)複数のアプリケーションの間で、ハイパーメデイアを扱う部分のAPIまた、エンドユーザからみたユーザインタフェースを一貫したものを提供できる。 4)アプリケーションによらずOSにより一括したキャッシュが行えるため、既存のインターネット上のアプリケーション毎のハイパーメディアシステム体系よりも、効率的なキャッシュが行える。 5)ハイパーメディアを思考のための道具として利用した時に不可欠になる、頻繁なコンテンツ変更をサポートするための、ロバストなリンク管理機能。 6)ハイパーメディアを情報発信のための道具として利用したときに不可欠となる、高いユーザビリティを実現するためのKIOSK機能や、リンク追跡機能。 これらの性質をもった分散ファイルシステムを既存のBTRON仕様のオペレーティングシステムに組み込み、それを「NetBTRON」と名づけて試験的な実装を行い、その機能と性能を実証的に評価した。その成果は、情報処理学会論文誌で発表した。
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