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大規模科学計算プログラムのための高性能並列ファイル入出力機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780231
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関九州大学

研究代表者

天野 浩文  九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (80231992)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード並列処理 / 並列ファイルシステム / MPI / 並列入出力ライブラリ / 集団型入出力 / 並列ストリーム入出力 / 並列パイプ / 並列プログラミング言語
研究概要

本研究では,並列スーパーコンピュータ等で大規模計算を行う場合に広く利用されているMPI(message passing interface)のための,並列ファイル入出力機構の研究を行った.具体的には,MPIで書かれたプログラムの並列実行部分から呼び出されて集団型入出力(collective I/O)を行う関数群を構築するための基礎技術の開発と,プロトタイプの実装を行った.
平成12年度は,プログラムの並列実行部分で各プロセッサが並列計算機に搭載されている複数のディスク装置を同時に駆動することにより高い総合転送速度を達成する,並列入出力ライブラリの研究を行った.また,並列実行部分の各プロセスが呼び出しても,全体として同一ファイル中の必要なデータがそれを必要とするプロセスに直接供給されるような入出力インタフェースの仕様を定義し,プロトタイプを開発した.実験の結果,従来型の入出力インタフエースに比べ,数十倍の性能向上が得られることがわかった.
平成13年度は,このプロトタイプを改良して,別の並列計算機上で動作する2つの並列プログラム間でディスクを介することなくデータをやりとりするための遠隔並列パイプ機構を実装した.この技術は,並列計算をいくつかのフェーズに分け,それぞれを異なる並列計算機の上でパイプライン上につなぐことにより,より大規模な演算性能を達成するためのものである.また,各計算機資源が遠隔地にあるため大きな通信遅延が発生するような広域グリッドコンピューティング環境においては,このような遠隔並列パイプ機構は,通信遅延を隠蔽するために非常に有効である.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 天野 浩文: "MPIプログラムのための並列ストリーム入出力関数と並列パイプ機構"九州大学情報基盤センター年報. 1. 1-8 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kimura,K.,Amano,H.,Makinouchi,A: "Dynamic Performance Optimization Mechanisum for Parallel Object-Oriented Database Programming Languages"Proc.Int.Database Engineering and Applications Symp. (IDEAS). -. 405-409 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 天野浩文,津村忠蔵: "MPIプログラムのための並列ストリーム入出力関数と並列パイプ機構"九州大学情報基盤センター研究集会. 1(同センター年報として刊行予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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