研究課題/領域番号 |
12780316
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
三石 大 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助手 (50305306)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 情報システム / 感性工学 / ソフトウェア工学 / ユーザインタフェース / ユーザビリティ / ユーザ適応 / 感性検索 / 特徴推測 |
研究概要 |
各種情報システムの利用者が、その情報システムの利用目的や興味、関心、習熟の度合等に応じて効果的に利用できるために、昨年度の研究成果に基づき、(1)ユーザ適応UI自動構成システムの実験システムの構築と評価、(2)感性に基づくデータベース検索が可能な情報システムの構築と評価を行った。 (1)では、昨年度の研究成果であるUI自動構成システムの基本設計に基づき、XMLにより記述された情報システムの機能仕様、ユーザインタフェース合成ルール、および情報システムに対する習熟の度合(ユーザモデル)に基づき、ユーザインタフェース定義としての複数種類のHTMLファイルを出力する、ユーザインタフェース合成エンジンの実験システムを実装し、具体的なユーザインタフェースを定義し、生成できることを確認した。また、このUI自動構成システムによる具体的な2種類のユーザインタフェースを構築し、評価実験を行った結果、本研究で提案する手法に基づき、初心者、習熟者それぞれに適応したユーザインタフェースを提供する情報システムを構築できることを確認した。 また(2)では、昨年度の研究成果である情報システムの利用履歴に基づく提供情報の内容特徴推測手法のモデルに基づき、音楽データベース検索システムを例として具体的な実験システムを構築し、その評価実験を行った。さらに、語句により特徴を表現することの難しいデータベースからなる情報システムの効果的な利用のために、媒介変数を用いて利用者の嗜好分析を行い検索結果に反映する感性検索手法を提案し、料理のレシピデータベース検索システムを例として実験システムを構築し、その評価実験を行った。これらの結果から、本研究で提案する感性に基づくデータベース検索を実現し、興味や関心、嗜好に基づき、利用者の要求するデータを効果的に提供する情報システムを構築できることを確認した。 今後、これらの研究成果をもとに、実際のシステムへの適用における課題、精度の向上等の研究を進める予定である。
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