研究課題/領域番号 |
12780318
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
田中 勝也 東京電機大学, 理工学部, 助手 (70318161)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 分散型システム / オブジェクト指向 / フォールトトレラント / 多重化 / ロック機構 / マルチメディア / 多重化手法 / オブジェクト / 広域分散システム / データ一貫性 / QoS(サービス品質) |
研究概要 |
近年、JAVAやC++などのオブジェクト指向言語や、オブジェクト間の相互操作性をサポートするCORBAなど、オブジェクト指向技術が急速に発展しつつある。こうした技術発展に伴い、電子会議や電子医療といった新しい分散アプリケーションは、通信網で相互接続された自律的なオブジェクトを要素とする分散オブジェクト型システムとして構築される。システム内の各オブジェクトは、システムの信頼性を向上させるために、複数のレプリカ(複製)に多重化される。オブジェクトのレプリカを作成することにより、あるオブジェクトが障害したとしても、システム全体としてのサービスを停止させることなく、継続して提供しつづけることが可能となる。レプリカ間の一慣性をいかに保証するかが問題となる。本研究では、オブジェクトが多重化されている環境下で、レプリカ間の一貫性を保証しつつ、スループットを向上させるロック方式を提案する。さらに、電子会議等の新しい分散型アプリケーションでは、文字データに加え、テキスト、音声、画像といったマルチメディアデータを操作する。結果として、オブジェクト内にも大容量なデータが格納されるようになる。このようなシステムにおいて、オブジェクト全体を多重化することは、ディスクやメモリ等の資源を大量に消費することになり、開発コストが増大してしまう。さらに、オブジェクト間で送受信されるデータ量の増大も問題となる。本研究では、オブジェクト全体ではなく、その一部やデータの枠組のみを多重化する。各レプリカが所有する情報量もサービス品質(QoS)の一部として扱うことを考える。これにより、資源の消費を抑止し、通信量を減少させることが可能となる。本研究では、研究代表者がこれまでに提案し、様々な国際会議で議論を行って来たフォールトトレラント技術に関する手法の拡張を行う。
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