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歴史津波を解析するための津波堆積物の評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12780345
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 智幸  京都大学, 防災研究所, 助手 (40261599)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード津波堆積物 / 歴史津波 / 水理実験 / 現地調査 / 掃流砂 / 浮遊砂 / 安政東海地震津波 / 昭和三陸大津波
研究概要

津波防災を考える上で,過去の津波の発生・来襲状況を知ることは極めて重要である.特に,その規模は被害想定にとって必要不可欠な情報となる.しかし,津波は地震や高潮などに比べると発生頻度が低いため,解明されていない部分が多い.現在の観測体制が整備される以前の古い津波を歴史津波と呼ぶが,歴史津波に関する情報は古文書などに頼っているのが現状であり,その様な情報さえ残っていない場合も多い.この様な資料の得にくい歴史津波の解析を行なうための手法として,最近有力視されているのが津波堆積物である.津波堆積物とは,津波の遡上により陸へ運ばれ堆積した海底の土砂で,津波のエネルギーや来襲状況と高い相関関係にある.しかし,発見された津波堆積物は,歴史津波の存在を示すのみに留まっており,定量的な評価はほとんど行われていない.これは津波外力と堆積物形成の関係が十分には分かっていないためである.よって,本研究では津波堆積物形成のメカニズムを解明することを目的とした.まず既存の実験データより,掃流形態で運搬される土砂量と浮遊形態で運搬される土砂量を独立に評価し,それぞれの堆積物形成への働きを明らかにした.次に,津波を想定した外力を発生させ,陸域への海砂の堆積過程を再現する水理実験を実施した.水理実験では規模の異なる連続した孤立波を複数入射させ,陸域での津波堆積物の分布を測定した.これにより入射波と津波堆積物の関係を明らかにした.また,提案している移動床モデルを1994年フローレス島地震津波に適用し,実際の津波堆積物の性質を調べた.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 長谷川史郎, 高橋智幸, 上畑義行: "津波遡上に伴う陸域での堆積物形状に関する水理実験"海岸工学論文集. 第48巻. 311-315 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋智幸, 長谷川史郎, 上畑義行: "水理実験による津波堆積物の再現"月刊 海洋. 号外No.28. 186-191 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takahashi,N.Shuto,F.Imamura and D.Asai: "Modeling sediment transport due to tsunamis with exchange rate between bed load and suspended load layers"Book of Abstracts, 27th International Conference on Coastal Engineering. No.44 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 長谷川史郎,高橋智幸: "津波遡上に伴う堆積物形成に関する水理実験"土木学会年次学術講演会講演概要集. II-015 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 長谷川史郎,高橋智幸: "津波堆積物に関する水理実験"津波工学研究報告. 第17号(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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