研究概要 |
本年の研究実績は次のとおりである. ○地上・洋上からの大気エアロゾル観測 大気エアロゾル観測をサンフォトメターや偏光放射計を用いて測定した.本年の重点的な観測は4月から5月にかけて行われたAPEXとACE-ASIAである.APEXは主として奄美大島笠利町を中心に行われ偏光放射計を用いた観測を行った.また,同時期に能登半島柳田村で自動型放射計をACE-ASIA国際エアロゾル同定キャンペーンの一部として臨時設置,運用した.大阪,和歌山県白浜においては定常的に運用していており,観測結果はhttp://aeronot.gsfc.nasa.govにて随時更新されている. 2000年10月〜現在 白浜 AERONETサイトとして大気観測(定常運用) 2001年4月 奄美大島 APEX-E2キャンペーン一部 2001年4月〜5月 能登半島 ACE-ASIAキャンペーン一部 2001年8月 モンゴル 千葉大との共同観測 2001年8月〜12月 Cimel偏光放射計のキャリブレーション(NASA/GSFCにて) 2001年11月〜12月 赤道太平洋洋上 海洋科学技術センター観測船「みらい」による大気観測 2001年12月〜2月 東大阪AERONETサイトとして大気観測(定常運用) 2002年3月 偏光放射計PSR-1000並びに全自動偏光放射計(Prede)のキャリブレーション(米マウナロア山)とエアロゾル高度分布観測 通年 東大阪 近畿大学キャンパス屋上にて大気偏光観測 ○衛星データを用いた大気エアロゾル導出 ADEOS/POLDERデータを基に,エアロゾル特性導出精度向上のための地表面からの偏光情報が違う,砂漠域,森林域,海域に分割し,また標高情報を加味したエアロゾル情報を全地球規模で導出した.また,地表面偏光を直接測定するための計測器作成準備を行った.
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