• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新潟県内の環境水の水文学的特徴-酸素・水素同位体および化学組成から見た挙動-

研究課題

研究課題/領域番号 12780402
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関新潟大学

研究代表者

狩野 直樹  新潟大学, 工学部, 助教授 (00272857)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード新潟県の環境動態 / 降水 / 河川水 / 海水 / 酸素・水素安定体同位対比 / トリチウム水 / 希土類元素 / 溶媒抽出法 / 新潟県 / 環境動態 / 酸素・水素安定同位体比 / トリチウム
研究概要

新潟県内の環境水の動態や汚染実態,水系分布などに関する知見を得るため,県内の降水や代表的な河川水(・地下水)について,酸素,水素の安定同位体比(δD,δ^<18>O)およびトリチウム(T)や主要イオン(Na^+,K^+,Ca^<2+>,Mg^<2+>,Cl^-,NO_3^-,SO_4^<2->,HCO_3^-)濃度の測定を定期的に行った。さらに今年度は,測定対象を海水(や海藻)にも拡張し,汚染実態や元素挙動の把握のため,新潟県の各海岸で採取した試料について,主として希土類元素(REEs)の定量を行った。その結果,(1)降水の酸素同位体比(δ^<18>O)は,平均-9‰程度であり,季節によって±7‰程度変動する。(2)冬期(11月〜2月)および梅雨期(6月〜7月)における水蒸気団の移動経路は,他の季節に対して比較的一様であると考えられる。(3)冬期の降水においては,内陸効果および温度効果に起因すると考えられる同位体分別が顕著に認められる。(4)新潟市の降水においてのT濃度は,0〜2Bq/lであったが,今年度も春季から夏季にかけてT濃度が大きくなる傾向が見られる。(5)新潟市では,春期において大陸からの物質移動の影響が大きくなる。(6)河川水のδ^<18>Oの平均値は-11〜-10‰で,降水のδ^<18>Oに比べて年間を通して大きな変動は見られないが,春期(4月〜6月)には雪解け水,冬期(10月〜2月)には降水の流入によると考えられる影響が認められる。(7)海水や海藻試料中の希土類元素濃度および希土類元素パターンは,採取場所によっても大きな変動が見られる。(8)海藻中の希土類元素濃度は,海水中の濃度の10^3〜10^5倍程度である。などの知見が得られた。
また,Tが環境(や生態系)に及ほす影響を評価するための基礎実験として,官能基を持った機能性物質とトリチウム水との間でおこる同位体交換反応の研究を,特にトリチウム水の解離の面に着目して引き続き行った。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 狩野 直樹: "誘導結合のプラズマ質量分析法による新潟県近辺海域における海藻試料中の希土類元素の定量"環境化学. 11. 221-231 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 今泉 洋: "物質の解離とトリチウム水の解離"Radioisotopes. 50. 425-427 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Naoki Kano: "Determination of Rare Earth Elements in Seaweed and Seawater Samples on the Coast in Niigata Prefecture by ICP-MS after Solvent Extraction"Analytical Sciences (Supplement). (in press)(印刷中).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 今泉洋: "三置換芳香族化合物の反応性の同時解析-固気系でのT-for-H交換の利用-"Radioisotopes. 49・6. 285-291 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi