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トレオニン アルドラーゼによる光学異性体分子の識別機構

研究課題

研究課題/領域番号 12780459
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

岡本 明弘  大阪医科大学, 医学部, 助手 (40243159)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードD-トレオニンアルドラーゼ / X線結晶構造解析 / トレオニンアルドラーゼ / 光学異性体認識機構
研究概要

トレオニンアルドラーゼは、ピリドキサールリン酸を補酵素としてトレオニンをグリシンとアセトアルデヒドに分解する反応(アルドラーゼ反応)を触媒する酵素である。トレオニンの光学異性体およびメソ体それぞれに対して基質特異性をもつ複数の酵素が現在までに報告されているなかで、D-トレオニンを基質とするArthrobactersp. DK-38由来のD-トレオニンアルドラーゼ(DTA)は、2価の金属であるマンガンを反応に必須とする。このDTAの光学異性体認識と2価金属による活性制御の機構は非常に興味深く、そこでX線結晶構造解析をおこなうことでこれらの機構を明らかにしようと試みた。
大腸菌で大量発現させ精製したDTAを用いて結晶化を試み、空間群P2_12_12_1格子定数a=88.3Å,b=129.6Å,c=62.3Å,α=β=γ=90°の結晶を得た。まずは分子置換法による位相決定を試みるため、DTAに相同性のある酵素を検索した。L-トレオニンを基質とするトレオニンアルドラーゼ(LTA)の立体構造が昨年報告されたが、LTAとDTAの一次構造には同じ反応を触媒する酵素ながら全く一次構造の相同性が見られないため、モデル構造としては使用できなかった。検索の結果、Alanine Racemaseが弱いながらも部分的にDTAに対する相同性が見られた。Alanine Racemaseはα/βバレル構造を持つピリドキサールリン酸を補酵素としてD-アミノ酸を基質とする酵素で、この分子をモデル構造に用いて分子置換法をおこなったが、解は得られなかった。
そこで続いて重原子誘導体の作成を試みた。この結晶はソーキング時に格子定数が容易に変化するため、非常に多くの条件で測定を行い、その中から格子定数が一致する組み合せのみを使用することにした。今までにThiomerosal(Hg)誘導体を得ることができ、さらにKAu(CN)_2誘導体が有望であることを見いだした。今後KAu(CN)_2誘導体のデータ測定を行い、位相決定をおこないつつある。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 廣田 龍一郎: "IFN-γノックアウトマウスにおける脱毛症とその治療-毛周期障害の動物モデル-"形成外科. 43巻7号. 719-725 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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