研究課題/領域番号 |
12780528
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 国立がんセンター |
研究代表者 |
福田 博政 国立がんセンター, 研究所・生化学部・酵素科学研究室, 室長 (60300943)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ミニサテライト / 繰り返し配列 / DNAタンパク質 / 変異 / 反復配列 / DNA結合タンパク質 |
研究概要 |
MN Pc1結合タンパク質MNBPsの内、UP1(pB)、LRP130(pF)の2種のタンパク質について機能解析を行い、以下の成果が得られた。1.UP1には、CDスペクトル解析によりMNPc-1のCAGGGリピートのつくる4重鎖構造をほどく機能があること、さらにはin vitro DNA合成実験においてCAGGGリピートでのDNA合成の停止を解消する作用があることを示した。即ちUP1はMNPc-及類似の反復配列のつくるDNAの4重鎖構造を破壊することにより、これらの繰り返し配列の変異を防ぐ働きをしていることが示唆された。さらにUP1にはテロメアリピートTTAGGGのつくる4重鎖構造をほどく機能もあることがCDスペクトル解析により示された。他のグループからUP1の欠損した細胞でのテロメアの短縮が報告されているので、UP1はこのテロメアリピートの4重鎖構造を1本鎖構造への変換する機能を通じてテロメアの維持に関与してる可能性が考えられる。2.LRP130は免疫染色の結果、細胞質の特に核膜周囲に存在するが、核内や核小体への局在も観察された。EGFPと融合したLRP130をHeLa細胞に導入すると、そのN-末端領域において、核膜上への強い蓄積が観察され、さらに核の形態異常が高頻度で誘発されることから、LRP130は核の構造体との相互作用を通してなんらかの機能を発現している可能性が考えられる。LRP130は、0.5%Triton X-100で溶出される画分に多く存在して、mRNAと結合していることを確認した。またLRP130はクロマチン画分にも相当量存在することがわかった。これらの結果から、LRP130は核内においてDNA及RNAと相互作用することにより機能していると推測される。
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