研究課題/領域番号 |
12780538
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
堀 麻希 広島大, 理学(系)研究科(研究院), 助手 (00304395)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | ZIPキナーゼ / ミオシン / 二重リン酸化 / アクチン / 培養細胞 |
研究概要 |
野生型及び不活性型ZIPキナーゼの細胞導入用コンストラクトを作成し、それぞれ培養細胞に導入したところ、以下のような知見を得ることができた。 1.野生型及び不活性型ZIPキナーゼを導入した細胞を免疫沈澱法により回収し、試験管内でミオシンリン酸化活性を調べたところ、野生型にはミオシンを2重リン酸化(19番目のセリン及び18番目のスレオニンの二か所がリン酸化)する活性が見られたが、不活性型には見られなかった。 2.野生型ZIPキナーゼを導入した細胞を2重リン酸化ミオシンを特異的に認識する抗体で蛍光抗体法により観察すると、2重リン酸化ミオシンが著しく増加していることが分かった。しかし、不活性型ZIPキナーゼを導入した細胞では上記のような現象は見られなかった。 3.野生型ZIPキナーゼを導入した細胞では、アクチン繊維の再構築が引き起こされていることが分かった。しかし、不活性型ZIPキナーゼを導入した細胞では上記のような現象は見られなかった。 これらのことから、ZIPキナーゼは細胞内でミオシンの2重リン酸化を誘導することができること、さらに2重リン酸化ミオシンがアクチン繊維の構築に重要な役割を果たしていることを明らかにした。本研究成果は現在国際誌に投稿中である。
|