研究課題/領域番号 |
12780594
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
前野 浩巳 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第4部, 室長 (90322718)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | neurotensin / HPA axis / water stress / HAP-axis / anxiety / Arg-vasopressin / water steress / HPA-axia / homelogous recombinat |
研究概要 |
神経ペプチドの一種であるニューロテンシンの高親和性受容体(Ntsr1)遺伝子に着目し、発生工学的手法を用いNtsr1遺伝子欠損(Ntsr1KO)マウスの作製を行いその解析を行った。現在までNtsr1KOマウスは、強制水泳ストレス負荷を行うとストレス応答ホルモンであるACTH,コルチコステロンの分泌抑制および、自発運動量の低下が認められていた。また行動学的に明暗試験を行うと、通常マウスは暗所滞在時間が明所滞在時間より長くなるが、Ntsr1KOマウスでは明所に長く滞在する傾向が認められた。今年度は新たに別のストレスパラダイムとして冷温刺激負荷を行った。その結果強制水泳負荷の場合と同じようにストレス負荷後において自発運動量の有位に低下していた。以上の結果より生体内におけるニューロテンシンの高親和性受容体を介する機能として、ストレス反応における脳内応答システムの中で、HPA axis系を調節することが示唆されると共に、情動行動へ関与することが明らかとなった。一方で今年度は生体内ニューロテンシン作動システムのさらなる解明のツールとして、低親和性受容体遺伝子(Nts2r)欠損マウスの作製へ向けて遺伝子クローニングを行うと共に遺伝子の構造を決定し、論文として投稿した。また、発生工学的手法を用いNts2r遺伝子欠損マウスの作製に成功し、現在C57BL/6J系統へのback crossを行っている。
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