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凍結保存卵巣を用いたマウス系統維持

研究課題

研究課題/領域番号 12780627
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関理化学研究所

研究代表者

井上 麻紀  理化学研究所, マウス変異探索研究チーム, 研究員 (90321728)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード卵巣移植 / 卵巣凍結 / マウス / 系統維持 / 突然変異 / ミトコンドリア / DNA / 凍結保存 / 卵巣 / 移植 / 疾患モデル / 生殖工学
研究概要

本年度は卵巣の凍結および移植の系を確立した.ドナーにはDBA/2JおよびC57Bl/6J,レシピエントにDBF1およびB6C3F1をそれぞれ用い,移植後の交配相手はドナー系統を用いた.ドナーと同毛色産仔DNAを用い,4-5種のMitマーカーがドナータイプの場合ドナー由来と判定した.結果,生卵巣移植ではレシピエントの73%が出産し,産仔の58%がドナー由来であった.凍結卵巣の移植ではレシピエントの50%が出産し,産仔の50%がドナー由来であった.<今後の計画>さらに高齢の個体を用いた卵巣移植の系を確立するとともに,長期凍結保存卵巣の移植を試みる.現在,離乳直後〜性成熟以前で死亡する水頭症,不整咬合などの突然変異個体および,♀にのみ表現型が遺伝する個体の卵巣凍結を行っている.一般的に卵巣移植のドナー個体としては純系を,レシピエント個体には拒絶反応が起こらないヌードマウスあるいはTg個体などを用いる.しかし,ヌードマウスは飼育に特別な設備が必要であり,Tg個体の場合は使用できる系統が限られるというデメリットがあった.現在日本産野生種由来のMSM系統(M. musculus molossinus)のミトコンドリアDNAを有するコンジェニック系統,B6.mtj(Kaneda et al.,1995)♀をDBA/2♂と交配して得られたBDF1.mtJを生産しており,上記突然変異個体の卵巣を移植する予定である.MtDNAは母系遺伝するため,産仔のmtDNAがMSMタイプならrecipient由来,domesticusタイプならdonor由来であることがわかる.この移植系が確立されれば,特別な施設や特殊なTg個体を準備する必要なしに拒絶の心配のない卵巣移植が広く用いられ,貴重な疾患モデル動物の系統維持に大きく貢献できる.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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