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ポリペプチドを成分とするポリイオンコンプレックスを用いた酵素複合体の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 12780646
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

森本 惠治  大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (20239693)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードenzyme activity / poly-L-glutamic acid / α-helix / lipoprotein lipase / thermal stability / storage stability / polyelectrolyte complex / poly (glutamic) acid / partially acetylated chitosan / circular dichroism / drug delivery / microcapsule
研究概要

ポリイオンコンプレックス(PIC)が酵素と複合体を形成した場合に酵素に与える影響を検討する為の基礎的知見として,PICの成分ポリマーが酵素に与える影響について調べた.成分ポリマーとしてはポリアニオンであるポリ-L-グルタミン酸(PLGA)を酵素としてはリポ蛋白プロテアーゼ(LPL)を選択し,PLGAが水溶性の条件下で複合体を調製した後に熱や乾燥などの外部条件の変化がPLGA-LPL複合体の酵素活性に及ぼす影響を検討した.
まず低分子基質p-ニトロフェノールの加水分解におけるPLGA-LPL複合体の評価を行ったところ,未修飾のLPLと同様に反応速度は酵素濃度に対して一次関数で表されることが確認された.次にLineweaver-BurkプロットよりMichaelis-Mentenパラメーターを求めたところ,PLGA-LPL複合体のKm値は未修飾のLPLのそれよりも大きな値を示すことが確認され,反応に際しての酵素-基質複合体形成がより困難な状態にあることが推察された.しかし同時に不溶性高分子担体で固定化された場合よりはその傾向が低いことも確認された.
PLGA-LPL複合体の熱安定性は,20℃から70℃の範囲での1時間処理後の変化,および所定時間における42℃での処理後の変化を未修飾のLPLの場合と比較して行った.その結果,いずれの温度においても熱安定性の向上が確認されたが,熱失活過程が未修飾のLPLのように一次反応に従わないという現象が観察され,PLGA-LPL複合体の不均一性に起因するものと推察された.
また水溶液中での保存安定性において,4℃条件下では未修飾のLPLが3ヶ月で30%以上失活したのに対し,PLGA-LPL複合体は6ヶ月以上経過した場合でも実質的な活性低下は認められなかった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森本惠治, 谷口浩司, 高岸 徹, 林 壽郎: "ポリ-L-グルタミン酸修飾リパーゼの酵素活性と安定性"生体材料. Vol.19 No.3. 83-88 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 森本惠治,吉村強,高岸徹,林壽郎: "ポリアミノ酸を一成分とするポリイオンコンプレックス形成"生体材料. Vol.18 No.5. 214-219 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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