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癌細胞指向性を具備した遺伝子内封型リポソームベクターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12780649
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関帝京大学

研究代表者

滝澤 知子  帝京大学, 薬学部, 助手 (90260934)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードPEG-リポソーム / 遺伝子発現 / 遺伝子治療 / トランスフェリン / ターゲティング / 硫酸プロタミン / DNA複合体 / 癌
研究概要

申請者は、平成13年度研究実施計画に基づき、前年度において調製したTf-リポソーム/プロタミン/DNA複合体(DNA内封リポソーム)による遺伝子発現実験を行ったので報告する。
・癌細胞に対する遺伝子発現(in vitro)
Tf-PEG-リポソームの、ヒト膵臓癌細胞および白血病細胞に対する遺伝子導入および遺伝子発現を検討した。トランスフェリンを介した細胞内取込に基づく遺伝子発現が確認され、freeDNAに比べて約20倍高い発現が得られ、ベクターの有効性が示された。またこの時、細胞毒性はみられなかった。
・リポソームの組織分布
マウス尾静脈内投与時の血中滞留性および諸臓器への分布を調べたところ、リポソームは高い肝臓への集積を示し、血中滞留性は低いことが示された。PEG添加によってもその動態は変化しなかった。
・Iv投与時の遺伝子発現
PEG-リポソーム/プロタミン/DNA複合体をマウスに尾静脈内投与して遺伝子発現を検討したところ、発現はみられたもののいずれの臓器においても発現量は低いものであった。
以前の研究において、Tf-PEG-リポソームを担癌マウスに静脈内投与したところ、生体内で高い滞留性を示し癌組織に集積した。しかし、本研究において遺伝子送達を目的として調製したリポソームは、肝臓への移行性が非常に高く、高い血中滞留性が得られなかった。血管内に標的部位を有する抗体を用いた検討において、ターゲティングによって遺伝子発現することを確認しているが、抗体やリガンドを用いて腫瘍組織中の癌細胞を標的とするためには絶対的に血中滞留性が必要であり、現在、この問題を解決することが大きな課題である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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