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半月板損傷補填材開発を目指した半月板細胞培養床に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780653
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関日本体育大学

研究代表者

中里 浩一  日本体育大学, 助手 (00307993)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード半月板細胞 / アスコルビン酸 / 細胞培養 / 移植材料 / I型コラーゲンゲル
研究概要

半月板は膝関節において荷重吸収あるいは関節安定性の確保などにおいて重要である.半月板損傷は特にスポーツにおいて好発する.従来の半月板切除術ではスポーツあるいは日常生活に復帰は可能であるが,その後変形性膝関節症を誘発するため,補填材等による形状を維持した修復が必須である.
本研究は半月板補填材開発を最終的な目標とした.平成13年度は,培養細胞の細胞外マトリックスの産生が亢進しかつ細胞層が重層化することが報告されているアスコルビン酸2リン酸(以下Asc-2p)添加培地での培養にて,半月板由来細胞を培養し細胞層の重層化の確認および細胞層に合成・沈着されたコラーゲンの分析を行った.半月板切除術により得られた半月板組織を出発材料とし,outgrowth法にて細胞を得た.DMEM+10%FBSに0.2m MAsc-2Pを添加した培地を用い,培養皿上にて2日おきの培地交換で5週間培養した.得られた細胞層からのコラーゲンの抽出条件は1)50mMTris-HCl, pH7.5, 0.5%SDS,8M ureaにて80℃5分熱処理による中性pH非酵素的抽出,2)0.1mg/mlのペプシンを含む0.5M酢酸にて4℃24時間処理による酸性pH酵素処理抽出とした.分析は非還元/還元条件でのSDS-5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にて行った.その結果,1)半月板由来細胞は重層化し,2)中性pH非酵素的抽出物ではVI型コラーゲン由来のバンドが主成分であった.3)酸性pH酵素処理における抽出物ではI型あるいはV型コラーゲンに由来するバンドが確認された.以上の結果から半月板由来細胞がAsc-2p添加培養により形成する細胞-基質複合体は半月板の大部分を占める線維軟骨における主成分を多く含み,特に半月板膝内中心部から辺縁部にかけての修復基材として期待されると結論した.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中里浩一: "アスコルビン酸添加培地での半月板由来細胞の長期培養にて沈着するコラーゲンの特徴"日本整形外科学会雑誌. 75(8). S907 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 中里浩一: "ヒト半月板細胞のI型コラーゲンゲルによる形質転換"日本整形外科学会雑誌. 74(8). S1779 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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