研究課題/領域番号 |
12792004
|
研究種目 |
地域連携推進研究費
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
流体工学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
林 農 鳥取大学, 工学部, 教授 (00093063)
|
研究分担者 |
神近 牧男 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (20032310)
若 良二 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (50032272)
原 豊 鳥取大学, 工学部, 助教授 (60242822)
田川 公太朗 鳥取大学, 教育地域科学部, 講師 (30315113)
河村 哲也 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究所, 教授 (40143383)
山田 廣也 大同工業大学, 教授 (70075886)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
24,100千円 (直接経費: 24,100千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
|
キーワード | 沙漠環境 / 沙漠環境実験風洞 / 低回転高トルク風車 / サボニウス風車 / 直接数値シミュレーション / 風洞性能試験 / 脈動流 / 瞬間流 / 風力発電実験風洞 / 砂漠環境 / 先端技術風車 / 回転翼周りの流れ / 直接数値計算 |
研究概要 |
本研究は、世界各地の乾燥地で運転可能な風車と風力発電を開発することを目的として着手した。得られた研究業績の多くは、その取り組みの容易さから、サボニウス風車と直線翼垂直軸風車の数値シミュレーションにまず成果を得た。風車の性能試験は風洞実験施設の設計と建設に時間を必要としたこと、新技術風車もまた設計と試作に時間を必要としたので多くの研究業績を得るまでには至らなかった。この研究期間の内に挙げることができた研究業績は次のように分類することができる。 (1)直接研究:サボニウス風車、垂直軸風車の数値シミュレーション、風洞実験など (2)関連研究:(a)沙漠に関する研究 (b)風力発電に関する研究:(i)風況精査に関する研究 (ii)風車の要素技術に関する研究 本研究のために開発した風洞は、風車研究用風洞として世界に稀な特性を有する風洞である。すなわち、動翼ピッチ可変式の軸流送風機により定常風のほかに自然風のように時間とともに風速が変動する風を吹かせられる風洞であり、脈動風、突風、瞬間風の3種類の変動風パターンを発生することができる。 この科学研究費補助金は地域連携を推進するための助成金であるので、地域の産学官連携に携わる人達、鳥取大学と共同研究を望む人達、流体力学の分野で活躍する研究者達、風力発電を事業化しようとする自治体の人達など、鳥取大学を訪れる多くの人達に沙漠環境風洞を見学する機会を提供した。さらに、本研究費の趣旨に則って、地域の企業との産学連携を積極的に推進するために多くの共同研究を受け入れ、鳥取県、NEDOや企業などからの委託研究も積極的に受け入れた。 さらに、本研究は、最終年・平成14年度に文部科学省の21世紀COEプログラムに採択された鳥取大学「乾燥地科学プログラム」の自然エネルギーグループに研究が引き継がれる幸運が重なることになった。したがって、地域連携推進研究費で設計し試作した新技術風車は、その風車の改良を含めて、乾燥地科学プログラムのなかで、詳細な特性試験と再設計を繰り返して完成品へと導かれることになる。
|