研究課題/領域番号 |
12792008
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
江上 俊一郎 静岡大学, 工学部, 教授 (10293599)
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研究分担者 |
土屋 悦男 株式会社システックサテライト機器開発部, 主任プロジェクトスタッフ
川島 信幸 株式会社システックサテライト機器開発部, 部長プロジェクトリーダー
桑原 義彦 静岡大学, 工学部, 助教授 (00313932)
西村 謙一 株式会社システックマルチメディア開発部, 主任
多々良 正見 株式会社システックマルチメディア開発部, 主任
吉川 定男 株式会社システック, プロジェクトリーダー
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | ディジタル信号処理 / DSP / 衛星通信 / 衛星放送 / 無線DSP / ソフトウエア無線 / アレイ信号処理 / DBF / スーパーレゾリューション |
研究概要 |
ディジタル信号処理(DSP)技術を用いた多衛星多チャネルソフトウエア受信機の研究を3年間行い下記の成果を得た. 1.衛星通信,衛星放送用複数チャネルソフトウエア受信機 (1)複数PSK波のソフトウエア復調:QPSK波のDSPによる復調をタイミング回路も含めてソフトウエアで実現した. (2)PSK波の周波数サンプルからの復調:FFTで受信入力を周波数サンプル化し,周波数サンプルによってQPSK波の復調を行うアルゴリズムを完成させた.これによって複数波の同時復調が広帯域において可能となった. (3)処理速度の高速化:最高サンプリング周波数を6MsとしたAD/DA変換ボートのプリント基板を試作しC6711DSKを用いた安定な動作を可能とした. 2.高速FFT/IFFT技術 (1)リニアアッセンブラによるFFTの高速化:C6711DSK上で数Ms/secの信号を1024点でFFTするソフトウエアを実現した. (2)パイプラインFFT : DSPメモリを利用したメモリ接続型パイプラインFFTを考案し複数のC6xDSPにより理論的には18Ms/secまでFFT処理可能であることを示した.これらによって衛星用複数チャネル受信機のDSP化の方法を明らかにすることができた. 3.DBF及びアレイ信号処理技術 (1)スーパーレゾリューション:遺伝的アルゴリズムを適用したスーパーレゾリューションアルゴリズムを提案した。 (2)DBF:多数ビーム形成可能なDBFについてパラサイト素子を用いた特性改善を実現した。 (3)これらの研究により多数ビーム形成と衛星捕捉の方法を明らかにすることができた。 4.地元企業とのその他の連携 (1)市販可能なC67x用高速AD/DAボードを設計・開発し,地元企業からの市販を検討中である. (2)地元企業からの依頼により自動車ラジオのDSP化アルゴリズムの作成した. (3)地元企業からの依頼によりC67xで動作するLAN用OFDMソフトウエアを作成した.
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