研究課題/領域番号 |
12793008
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉浦 幸雄 京都大学, 化学研究所, 教授 (40025698)
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研究分担者 |
永岡 真 京都大学, 化学研究所, 助手 (60314275)
五斗 進 京都大学, 化学研究所, 助教授 (40263149)
二木 史朗 京都大学, 化学研究所, 助教授 (50199402)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
21,800千円 (直接経費: 21,800千円)
2002年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
2001年度: 13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
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キーワード | 亜鉛フィンガー / 遺伝子ターゲット / 人工タンパク質 / 人工制限酵素 / 人工リプレッサー / DNA湾曲 / DNA認識 / DNAモチーフ |
研究概要 |
ヒト・ゲノム情報に基づいた新機能型亜鉛フィンガー蛋白質の研究は国内では他の追随を許さず、また国際的にも高い評価を受け、学術的に極めて優れた成果を挙げている。巨大分子である染色体遺伝子の特定位置を自在に切断したり、特定塩基部位に選択的に結合する分子の開発は、ポストゲノムの機能解析において不可欠であるばかりでなく、アンチセンス様分子や人エリプレッサーを用いる遺伝子医学に貢献することが期待される。亜鉛フィンガーによるDNA認識・DNA湾曲を基礎とした遺伝子制御分子の創製は、今迄とは、異なった新しい遺伝子治療の概念をもたらし、さらに遺伝子にかかわる疾病に対して重要な寄与が望める。このような設計された人工金属蛋白質による遺伝子機能の制御は、細胞機能をコントロールすることにつながるため、未知の細胞機能の化学的解明はもちろんのこと、薬学的応用としては疾病の診断・治療や蛋白質医薬の開発、また植物や微生物への新しいバイオテクノロジーとして農業や工業への応用も期待される。今後、実用化に向けては、1.長鎖DNA認識(10〜30塩基対)型人工制限酵素の実用化。天然制限酵素は通常、4〜6塩基対の認識である。遺伝子工学や遺伝子医学に応用が待たれる。 2.細胞通過性キャリアペプチドを用いた細胞非損傷的かつ効率的蛋白質および遺伝子導入法の実用化。 この塩基性ペプチドを用いた方法は、幾つかの企業と共同開発中である。 3.ミトコンドリアtRNA-Leu遺伝子の変異に基づく糖尿病における本変異mtDNAの選択的切断技術の確立。我が国の糖尿病患者(600万人)の約1%は本タイプであり、10塩基対認識型亜鉛フィンガーの開発がポイントである。
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