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我が国の公的試験における得点等化の導入に向けた心理・教育測定学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12800015
研究種目

特別研究促進費

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

村上 隆  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (70093078)

研究分担者 森際 康友  名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40107488)
石塚 智一  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (00168238)
前川 眞一 (前川 真一)  東京工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70190288)
椎名 久美子  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (20280539)
内田 照久  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (10280538)
林 篤裕 (林 篤弘)  大学入試センター, 教育開発部, 助教授 (70189637)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
キーワードテスト得点の等化 / 項目データベース / 項目反応理論 / アイテムライター / テストにおける法的問題 / 日本留学試験 / 困難度パラメータ / 識別力パラメータ / 共通項目法 / 共通受験者法 / 公的試験の法的問題 / リレーショナル・データベース / 項目内容特性 / 情報管理
研究概要

本科研は,日本留学試験の開始を契機に,当該試験の得点等化の実現を目指すとともに,得られた成果を,他の公的試験における得点等化の実現に役立てようとするものであった。
1.得点等化の方法について
日本留学試験では,科目ごとの特性の違いから,全体で統一的な等化方法を用いることができず,大別して共通項目法(日本語)と共通受験者法(基礎学力科目)の両方を用いざるを得なかった。しかしながら,研究としては両方の事例が得られることになり,広い範囲の応用が可能な成果が得られる見込みがあるとも言える。
共通項目法に関しては,2001年11月の試行試験の結果,項目反応理論(IRT)の適用可能性が(基礎学力科目も含めて)明らかになり,ソフトウェアの使用等についても多くのノウハウが蓄積されつつある。具体的な等化方法については素点を用いるtrue score equatingと,潜在特性の推定値に基づく方法との優劣が議論された。今後は,新作項目をいきなり本試験に用いるのでなく,プリテストを実施することが重要になろう。共通項目法のキーとなる,項目再利用に関しては,試験実施地域を考慮したテスト設計等,若干の新方式の考案もなされた。さらに,数名の分担者は,IRTに関する新たな知見を得ており,これらは,我が国の試験の範囲を超えた結果として,国際的に発信可能であろう。
2.データベースシステムの設計・仕様策定
この点については,仕様書が完成した。この過程で,日本のテストに特有の大問の扱いについて新たな問題が提起された。
3.得点等化されたテストに関する法的問題
公的試験の結果は,個人の人生における選択の範囲を狭めるものである以上,それが受験者に不公平感を与える可能性のあるテストは,常に訴訟の対象になる危険性をはらんでいる。特に得点等化されたテストは,問題の非公開性,等化方法の不透明性という点において,より困難な問題をかかえることになる。
この点に関しては,2002年度から,名古屋大学法学部の森際康友教授を研究協力者に迎え入れ,同教授と森総合法律事務所の弁護士によって,まずは日本の現行法制下で,さらには,欧米諸国における判例研究等が行われた。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 村上 隆: "第2言語としての日本語能力テストの開発 -一般的な問題と固有の困難-"自動制御. 40. 576-580 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村上 隆: "テストはなぜ完全なものになり得ないのか"日本語教育. 117. 1-8 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 前川眞一, 石塚智一, 菊地賢一, 内田照久, 中畝菜穂子: "大学入試センター試験得点の標準化の試み"大学入試研究ジャーナル. 11. 15-23 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 内田照久, 菊地賢一, 中畝菜穂子, 前川眞一, 石塚智一: "英語リスニング・テストにおける音声の時間的構造と提示情報の様式が項目特性に与える影響"教育心理学研究. 50. 1-11 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大学入試センター研究開発部: "大学入学者選抜における評価の標準化に関する研究"大学入試センター研究開発部. 86 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大学入試センター研究開発部: "大学入学者選抜における評価の標準化に関する研究"大学入試センター研究開発部. 86 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 村上 隆: "第2言語としての日本語能力テストの開発-一般的な問題と固有の困難-"計測と制御. 40. 576-580 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 村上 隆: "試験得点の標準化はなぜ必要なのか-前川らの論文に対するコメント-"大学入試ジャーナル. 11. 24-25 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2021-08-26  

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