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磁界暴露のプテリジンと生体アミンの代謝に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12831001
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究機関千葉大学

研究代表者

政田 正弘  千葉大学, 園芸学部, 教授 (00229353)

研究分担者 加藤 正道  北海道大学, 医学部, 名誉教授
重光 司  財)電力中央研究所, 生物科学部, 上席研究員
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード磁界曝露 / プテリジン / テトラヒドロビオプテリン / ネオプテリン / マウス / 回転円磁界 / 生体アミン
研究概要

マウスに対する磁界曝露の影響を検討する目的で実験を行なった。磁界曝露の生体への影響については、ラットのメラトニン産生量が磁界曝露により減少するとの報告から、メラトニン生合成系の上流部に位置し、メラトニン生合成に大きな影響を及ぼすであろうテトラヒドロびオプテリン(BH4)生合成系に対する磁界曝露の影響について検討を行なった。5週齢のICRマウス5匹を1群として最大6週間にわたり飼育した。この間、5ガウスの円回転磁界曝露を連続的に行ない、曝露1、3、6週で血漿、肝臓、腎臓、小脳、大脳を摘出した。各臓器中に含まれている各種プテリジン類と生合成の初発反応を触媒するGTPシクロヒドロラーゼI(GTP-CHl)の活性量を測定した。
曝露群と同じ部屋で飼育したマウスにはわずかな漏洩磁界の曝露があるため、これを擬似曝露群とし、さらに繁殖場で飼育されて同週齢のマウスをコントロール群として用意した。飼育期間中におけるマウスの体重変化には曝露群と擬似曝露群間には差がなく、成長に対して磁界曝露は影響を及ぼしていない可能性が示唆された。各臓器に含まれている各種プテリジン量の挙動は、各週齢でほぼ同じ傾向が認められたが、擬似曝露群とコントロール群間では有意な差は認められなかった。曝露群では、ネオプテリンとプテリン量の有意な増加が認められた。このことから、磁界曝露によるストレス増大と老化促進に対する影響が存在する可能性が疑われた。しかし、曝露期間が長期になるにつれ、ネオプテリン増加量の差が小さくなることから、徐々に曝露に対する適応が認められてストレス負荷が減少しているのかも知れない。また、全ビオプテリン量には影響がないものの、存在するBH4量は曝露群で有意に減少している。また、GTP-CHIの酵素活性量にも差が認められないことから、BH4量の減少はBH4再還元系が影響を受けている可能性が示唆される。本研究により、生体を取り巻く種々の環境要因により、BH4生合成系は容易に影響を受け、結果としてBH4の関与する代謝系における変動が起こる可能性が示唆された。今後は、これらの代謝系とアミン合成系との関わりについて検討を行なう予定である。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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